ロードバイクにベルは必要? デザインや軽さを考えると、取り付けをためらう方もいるかもしれません。
しかし、ベル(警音器)は法律や地域の条例で装着が推奨または義務付けられている場合があり、安全な走行のための重要なアイテムです。
この記事では、ロードバイク用ベルの必要性や選び方のポイント、そしてタイプ別のおすすめモデルを厳選してご紹介します。最適なベルを見つけ、安全で快適なサイクリングを実現しましょう。
ロードバイクにベルは必要?法律とマナーを知ろう
- 法律上のルール
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道路交通法などにより、自転車には警音器(ベル)の装備が求められています。
ただし、使用は「警笛鳴らせ」の標識がある場所や、危険を避けるためやむを得ない場合に限られ、むやみに鳴らすことはできません。 - マナーとしての役割
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歩行者がいる可能性のある場所(河川敷など)で、自車の存在を穏やかに知らせるのに役立ちます。
突然の声かけよりも、ベルの音の方が相手を驚かせにくい場合もあり、安全なコミュニケーションツールとなります。
後悔しない!ロードバイク用ベル 選び方の5つのポイント
ロードバイクのスタイルや性能を損なわず、実用的なベルを選ぶためのポイントを解説します。
タイプで選ぶ
- 打子(うちこ)式:
- レバーを弾いて鳴らす伝統的なタイプ。真鍮製は澄んだ音色が魅力。
- ノッカー式 (O型/リング型):
- ハンドルに沿うデザインで非常にスタイリッシュ(例: Knog Oi)。省スペース性も高いです。
- 電子式:
- ボタンで電子音が鳴るタイプ。大音量や音色選択が可能なモデルも。
取り付け場所と方法で選ぶ
- ハンドルバー:
- 最も一般的。ハンドル径(22.2mm, 31.8mmなど)の適合を確認。省スペースなモデルを選びましょう。
- ステム周り:
- ステムキャップ一体型やスペーサー型など、ハンドル周りをすっきりさせたい場合に有効です。
- その他:
- ブレーキレバーに取り付けるタイプなどもあります。
音色と音量で選ぶ
- 周囲に聞こえ、かつ不快感を与えない、澄んだ音色が理想です。真鍮素材は音色が良いとされます。
- 存在を知らせるのに十分な音量があるか確認しましょう。
デザインとサイズで選ぶ
- ロードバイクの外観に合う、コンパクトで目立たないデザインが人気です。
- カラーもブラックやシルバーなど、バイクに合わせやすいものがおすすめです。
素材と重量で選ぶ
- 軽量性を重視しましょう。アルミ、樹脂、小型の真鍮製などが主な選択肢です。
- 素材は音色や耐久性にも影響します。
タイプ別!ロードバイクにおすすめの人気ベル9選
ここでは、人気が高くロードバイクに適したベルをタイプ別に紹介します。
【スタイリッシュ・コンパクト】
Knog Oi Classic(ノグ オイ クラシック)
Knog Oi Classicは、一般的なベルとは一線を画すスタイリッシュなデザインと機能性を兼ね備えています。特に、ロードバイクやクロスバイクなどのスポーツバイクに乗る方にとって、軽量でハンドル周りをスッキリ見せるデザインは非常に魅力的です。また、クリアで心地よい音色は、歩行者や他のサイクリストにも配慮した設計となっています。

項目 | 詳細 |
---|---|
デザイン | リング状のミニマルでスタイリッシュなデザイン。 一般的な丸型ベルとは異なり、ハンドルバーに自然に馴染む。 |
材質 | ベル部分:アルミニウム製(軽量で高品質) クランプ部分:ステンレススチール&樹脂製(耐久性が高い) |
音色 | クリアで柔らかい音質 金属特有の高いトーンで遠くまで響く 約85~90デシベルの適度な音量で心地よく聞こえる |
サイズ展開 | Small:ハンドル径22.2mmに対応(フラットバー向け) Large:ハンドル径23.8mm~31.8mmに対応(ドロップバーやオーバーサイズバー向け) |
重量 | Small:約18g Large:約25g |
カラー | シルバー、ブラック、カッパー(銅色)、ブラス(真鍮色) |
取り付け方法 | 六角レンチ(付属)で簡単に取り付け可能 内蔵ケーブルガイドでハンドル周りのケーブルと干渉しない設計 |
メリット | デザイン性が高く、ロードバイクやクロスバイクにぴったり 軽量でパフォーマンスを損なわない 柔らかいトーンで周囲に配慮した音色 |
デメリット | 一般的なベルより価格が高い 騒がしい環境では音が聞き取りにくい場合がある トリガー(鳴らす部分)がやや小さめ |
適合ハンドル径 | Small:22.2mm Large:23.8mm~31.8mm(付属アダプターで調整可能) |
用途 | ロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイクなど、あらゆるスポーツバイクに対応 |
CATEYE OH-2400
CATEYE OH-2400は、シンプルで使いやすいベルを求める方に最適なアイテムです。特に、「軽量でコンパクト」「コスパが良い」「取り付けが簡単」といった実用性を重視する方におすすめです。手頃な価格で購入できるため、初心者や通勤・通学用の自転車にもぴったりです。
項目 | 詳細 |
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デザイン | シンプルでコンパクトなラウンド型デザイン。 スポーツバイクやシティバイクにマッチするミニマルな外観。 |
材質 | ベル部分:アルミニウム製(軽量で耐久性が高い) ベース部分:プラスチック製 |
音色 | クリアで高音の「チーン」という音色 音量は適度で、歩行者や他の自転車へのアピールに十分な効果 |
サイズ | フラットバーやクロスバイク、ロードバイクのハンドルに対応 |
重量 | 約 20g |
取り付け方法 | ハンドルバーに簡単に取り付け可能 ゴムバンドやネジ固定など、工具不要で手軽な設計 |
特徴 | コンパクトな設計でハンドル周りをスッキリ見せる 取り付けスペースが限られたロードバイクにも対応 軽量でコンパクト |
メリット | シンプルなデザインで、どんなバイクにも合わせやすい 手頃な価格でコスパが良い |
デメリット | 音量が大きすぎないため、騒音が多い場所では聞こえにくい場合がある デザイン性はKnog Oiなどに比べると控えめ |
適合ハンドル径 | 22.2mm~31.8mm(アダプター使用で調整可能) |
用途 | シティバイク、クロスバイク、ロードバイク、マウンテンバイクなど、幅広いバイクに対応 |
【定番・高音質】
GIZA PRODUCTS スリムスポーツベル

- 特徴
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- 細身のデザインでロードバイクにも合わせやすい真鍮製の小型ベル。
- クリアで響きの良い音色。
- コストパフォーマンスの高さ。
- スペック
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- 素材: 真鍮
- 重量: 約25g
- 価格帯: 手頃
Crane Bell E-Ne (クレインベル イーネ)

- 特徴
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- 日本の老舗メーカーによる高品質な真鍮ベル。
- 素材を活かした非常にクリアで長く響く美しい音色。
- 小型で洗練されたデザイン。
- スペック
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- 素材: 真鍮(ドーム部分)、アルミ/ステンレス(その他)
- 重量: 約45g~55g
- 価格帯: 中程度
VIVA きづきベル
- 特徴
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- 走行中の振動で控えめに音が鳴り、歩行者などに存在を優しく知らせるユニークなベル(熊鈴に近いコンセプト)。
- サイクリングロードなどでの配慮に適した設計。
- 真鍮製の心地よい音色。
- スペック
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- 素材: 真鍮
- 重量/価格: デザインによる
- 機能: 振動による鳴動
東京ベル ミニベル TB-550
- 特徴
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- 非常に小型・軽量な真鍮製ベルの代表例。
- ハンドル周りのスペースを取らないコンパクトさ。
- 小さくても真鍮ならではの澄んだ音色。手頃な価格。
- スペック
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- 素材: 真鍮(ワン部分)、樹脂(ベース)
- 重量: 約20g~25g
- 価格帯: 手頃
【ユニーク・その他】
Timber マウンテンバイクベル (ティンバー マウンテンバイクベル)

- 特徴
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- ステムのコラムスペーサー部分に取り付けるタイプのベルで、ハンドル周りの省スペース化
- レバー操作による鳴動モードのオン/オフ切り替え
- オンにすると走行中の振動でベルが鳴り続ける機能。
- スペック
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- 素材: 真鍮(ベル)、樹脂/金属(マウント)
- 重量: 約50g~60g
- 機能: ステムスペーサー型、鳴りっぱなしモード(オン/オフ可)
- 価格帯: 中程度~高価
RockBros 電子ベル (特定モデル例: CB1709など)
- 特徴
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- USB充電式のコンパクトな電子ベル。
- シリコンバンドで工具不要の簡単取り付け。
- 複数のサウンドモードのボタン切り替え。
- 比較的大音量。防水性能を備えたモデルも存在。
- スペック
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- 素材: ABS樹脂 / シリコン 等
- 重量: 約30g~40g
- 機能: 電子音(複数モード)
- USB充電式、防水機能、高音量
- 価格帯: 手頃
Hornit dB140 (ホーニット dB140)
- 特徴
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- 最大140dBという非常に大きな音量が出せるパワフルな電子ホーン/ベル。
- 主に自動車への強いアピールが目的。
- リモートスイッチでの操作。
- スペック
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- 重量: 約96g (電池含む)
- 機能: 超大音量(140dB)
- リモートスイッチ、2サウンドモード
- 電源: 単4電池x2
- 価格帯: 中程度
4. 取り付け時の注意点
- 購入前に必ずハンドルバーや取り付けたい箇所の径を確認し、適合する製品を選びましょう。
- ブレーキ・シフト操作や他のアクセサリーと干渉しないか確認し、走行中に操作しやすい位置に確実に取り付けましょう。
- 走行中の振動で緩んだり脱落したりしないよう、しっかりと固定してください。
5. まとめ
ロードバイク用ベルは、安全走行のための備えとして重要です。最近ではデザイン性や機能性に優れた製品が多く、ロードバイクのスタイルを損なわずに取り付けることができます。ぜひこの記事を参考に、あなたに最適なベルを見つけ、安全意識の高いサイクリングを楽しんでください。