完成車についてきたホイールで走っているけど、もっと軽快に走りたい。ヒルクライムでライバルに差をつけたい。そんな悩みを抱えるロードバイク乗りは多いですよね。
ホイールのアップグレードは、バイクの走りを劇的に変える最も効果的なカスタムのひとつ。なかでも「アルミホイールの最高峰」と称されるフルクラム Racing ZERO DB(レーシングゼロ DB)は、多くのサイクリストが憧れる定番モデルです。
ディスクブレーキ専用設計のこのホイールは、前後セットで1590gという軽さとセラミックベアリングによる圧倒的な回転性能を両立。踏み出した瞬間から感じるダイレクトな加速感は、一度体験すると完成車ホイールには戻れないと言われています。
この記事では、Racing ZERO DBのスペックから評判、購入時の選び方まで詳しく解説していきます。
フルクラム Racing ZERO DBが注目される理由

フルクラム(Fulcrum)は、カンパニョーロの技術を受け継いで2004年に誕生したイタリアのホイール専業ブランドです。カンパニョーロ譲りの高い技術力と品質管理により、プロからホビーライダーまで幅広い層から支持を集めています。
Racing ZEROシリーズは、フルクラム創業時からのフラッグシップモデル。オーバーサイズフランジと呼ばれる大径ハブを採用し、剛性と反応性を極限まで高めた設計が特徴です。その走りの良さから「アルミの神ホイール」「レーゼロ」の愛称で親しまれ、長年にわたってアルミホイールのベンチマークとして君臨しています。
Racing ZERO DBは、このシリーズのディスクブレーキ専用モデル。リムブレーキ版の良さを継承しながら、現代のディスクロードに最適化された設計となっています。
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| 重量 | 1590g(前後セット) |
| リム素材 | アルミニウム(6082-T6)トリプルミーリング |
| リムハイト | 30mm(フロント/リア共通) |
| リム内幅 | 19mm |
| 対応タイヤ | クリンチャー/チューブレス(2-Way Fit) |
| 対応タイヤ幅 | 23〜58mm |
| スポーク | アルミ製エアロ・ストレートプル 21本(前後) |
| ベアリング | USB セラミックベアリング |
| アクスル規格 | フロント12×100mm / リア12×142mm |
| フリーボディ | HG(シマノ)/ XDR(SRAM)/ Campy |
| ライダー体重上限 | 109kg |
前後セット1590gという重量は、アルミホイールとしてはトップクラスの軽さ。30mmのリムハイトは平地での空力と登りでの軽さを両立するオールラウンドな設定です。
リム内幅19mmは、現在主流の25〜28Cタイヤと相性抜群。チューブレスにも対応しているため、将来的なタイヤ選択の幅も広がります。
注目したい機能
USBセラミックベアリング

Racing ZERO DBに搭載されるUSB(Ultra Smooth Bearings)セラミックベアリングは、フルクラム独自の技術。セラミックボールを使用することで、スチールベアリングと比べて摩擦抵抗を大幅に低減しています。
ペダルを止めた状態でも転がり続けるような滑らかな回転は、巡航速度の維持を楽にしてくれます。長距離を走るほど、この回転の軽さが効いてくるんです。
2:1 Two-to-Oneスポークパターン

ドライブサイド(右側)とノンドライブサイド(左側)でスポーク本数を変える独自の配置を採用。リアホイールでは駆動力がかかるドライブサイドに14本、ノンドライブサイドに7本という2:1の比率でスポークを配置しています。
この設計により、ペダリングパワーを無駄なく路面に伝達。踏み込んだ力がダイレクトに加速につながる感覚は、このホイールの大きな魅力です。
オーバーサイズフランジ

ハブのフランジ(スポークが取り付けられる部分)を通常より大きく設計。これによりスポークの角度が最適化され、横剛性が向上しています。
ダンシングでバイクを振っても、ホイールがヨレることなくパワーを受け止めてくれます。ヒルクライムのアタックやスプリントで、この剛性感は大きな武器になります。
2-Way Fit チューブレス対応

クリンチャータイヤもチューブレスタイヤも使える2-Way Fit仕様。チューブレス化すれば、転がり抵抗の低減やパンク耐性の向上といったメリットが得られます。
ニップルホールがないシームレス設計のため、チューブレス化の際にリムテープを貼る必要がありません。セットアップの手間が省けるのも嬉しいポイントです。
利用者から評価されている点
踏み出しの軽さと加速感
Racing ZERO DBで最も評価が高いのが、踏み出した瞬間のダイレクトな加速感。信号からのスタートやちょっとしたアタックで、ペダルを踏んだ力がそのまま推進力に変わる感覚は格別です。
高剛性なホイールならではの反応の良さは、レースシーンではもちろん、普段のライドでも走る楽しさを何倍にもしてくれます。
巡航性能の向上
セラミックベアリングの恩恵で、一度スピードに乗せてしまえば少ない力で維持できるのも特徴。完成車ホイールから乗り換えると、巡航速度が数km/h上がったという報告も多く聞かれます。
回転の軽さは長距離ライドでのスタミナ温存にも効果的。100km超のロングライドやグランフォンドでも、脚を残しながら走れます。
メンテナンス性の高さ
カップ&コーン式のベアリングを採用しているため、自分でグリスアップやベアリング調整が可能。シールドベアリングのように丸ごと交換する必要がなく、適切にメンテナンスすれば長期間使い続けられます。
パーツの供給体制もしっかりしているので、万が一スポークが折れても補修パーツを入手しやすいのも安心材料です。
購入前に知っておきたいポイント
硬めの乗り味
高剛性ゆえに、路面からの振動がダイレクトに伝わりやすい傾向があります。荒れた路面や長距離では、やや硬さを感じることも。
この点は25C以上の太めのタイヤを使う、チューブレス化して空気圧を下げるといった対策で緩和できます。また、ある程度脚ができているライダーなら、むしろこの硬さが気持ちよく感じられるケースも多いです。
体重制限の確認
ライダー体重の上限は109kg。体重とバイク、装備を含めた総重量ではなく、ライダー単体の体重です。この数値を超える場合は、より耐荷重の高いホイールを検討する必要があります。
価格帯について
正規代理店価格は約22〜23万円と、アルミホイールとしては高価格帯。ただし、カーボンホイールと比較すれば手が届きやすく、耐久性やメンテナンス性を考慮すると長く使えるホイールです。
Amazonなどでは並行輸入品が17万円前後で販売されていることも。正規代理店品との違いは保証内容にあるため、購入前に確認しておくと安心です。
他の製品と比べて
| モデル | 重量 | 素材 | 価格帯 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| Racing ZERO DB | 1590g | アルミ | 約17〜23万円 | セラミックベアリング、高剛性 |
| Racing ZERO Carbon DB | 1410g | カーボン | 約30万円〜 | より軽量、エアロ効果向上 |
| Racing 3 DB | 1710g | アルミ | 約8〜10万円 | コスパ重視、入門に最適 |
| Campagnolo Zonda DB | 1675g | アルミ | 約10〜13万円 | カンパニョーロの定番 |
Racing 3 DBと比較すると、約120gの軽量化とセラミックベアリングの搭載が主な違い。価格差は大きいですが、走りの質は明らかに上のクラスです。
Racing ZERO Carbon DBは、カーボンリムを採用したさらなる上位モデル。軽さとエアロ効果を求めるなら選択肢に入りますが、価格は10万円以上高くなります。アルミの安心感や耐久性を重視するなら、Racing ZERO DBで十分な性能を得られます。
購入前によくある質問
シマノのコンポに使えますか?
HG(シマノ)フリーボディ仕様を選べば、11速・12速のシマノコンポーネントに対応します。SRAMを使用している場合はXDR、カンパニョーロならCampyフリーボディを選択してください。
チューブレスタイヤは必須ですか?
いいえ、通常のクリンチャータイヤも問題なく使用できます。2-Way Fit対応なので、将来的にチューブレス化したくなった際にも対応可能です。
完成車ホイールからの交換で効果は感じられますか?
多くのユーザーが、加速の軽さや巡航のしやすさに明確な違いを感じています。特に登りでの軽快感は、完成車ホイールとの差が顕著に出やすい部分です。
正規代理店品と並行輸入品の違いは?
主に保証内容が異なります。正規代理店品はカワシマサイクルサプライを通じた国内保証が受けられます。並行輸入品は価格が安い反面、保証対応が限定される場合があるため、購入前に確認することをおすすめします。
どこで買える?
Racing ZERO DBは、自転車専門店やオンラインショップで購入可能です。
国内正規代理店であるカワシマサイクルサプライの取扱店では、税込定価228,800円で販売されています。正規店での購入なら、初期不良や故障時のサポートも安心です。
Amazonでは並行輸入品が169,820円前後で販売されており、正規価格より約6万円お得。Prime対応商品なら配送も早く、気軽に購入できます。在庫状況は変動するため、気になる方は早めにチェックしておくと良いでしょう。
まとめ
フルクラム Racing ZERO DBは、アルミホイールの頂点に立つ定番モデル。USBセラミックベアリングによる回転性能と、2:1スポーク配置による高剛性が生み出すダイレクトな走りは、一度体験すると忘れられないものがあります。
前後セット1590gの軽さと30mmリムハイトのバランスの良さは、ヒルクライムから平地巡航までオールラウンドに対応。チューブレス対応で将来の拡張性も備えています。
ホイール交換で走りを変えたい方、長く使える本物のホイールが欲しい方、イタリアンブランドの所有感を味わいたい方に、Racing ZERO DBはおすすめできる選択です。
完成車ホイールからのステップアップとして、あるいはアルミホイールの最終形として、このホイールは期待に応えてくれるはずです。
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