インドアサイクリングの世界に革命をもたらした「Zwift(ズイフト)」。ゲーム感覚で世界中のサイクリストと繋がり、楽しくトレーニングできることから、多くのロードバイクユーザーに支持されています。そのZwift体験を最大限に引き出す鍵となるのが「スマートトレーナー」です。
スマートトレーナーとは、Zwiftなどのアプリと連携し、コースの勾配に合わせて自動で負荷が変化したり、ライダーのパワー(出力)を計測したりできる高機能なサイクルトレーナーのこと。これにより、単調になりがちな室内トレーニングが、まるで外を走っているかのようなリアルで没入感のある体験へと進化します。
しかし、スマートトレーナーには様々な種類や価格帯があり、「どれを選べばいいの?」と悩んでしまう方も少なくありません。
そこでこの記事では、Zwiftを楽しむためのスマートトレーナー選びを徹底解説します。以下の内容を参考に、あなたにぴったりの一台を見つけてください。
- スマートトレーナーの種類とそれぞれの特徴
- 購入で後悔しないための選び方の重要ポイント
- 予算や目的別のおすすめモデル
- 快適なZwift環境を整えるための便利なアクセサリー
この記事を読めば、きっと目的に合った最適な一台が見つかるはずです。
スマートトレーナーの種類を知ろう:主な3タイプの特徴と比較
スマートトレーナーは、大きく分けて3つのタイプがあります。それぞれの仕組み、メリット・デメリットを理解し、自分のスタイルに合ったものを選びましょう。
ダイレクトドライブ式
- 仕組み:
- 自転車の後輪を取り外し、自転車のフレーム(リアエンド)を直接トレーナーに取り付け、トレーナー内蔵のスプロケットにチェーンをかけて使用します。
- メリット:
- 静粛性が高い:
- タイヤとローラーの摩擦音がないため、動作音が静か。集合住宅などでの利用に適しています。
- 実走感が高い:
- タイヤがスリップすることがなく、パワー伝達効率が良い。リアルな走行感を得やすいです。
- パワー計測精度が高い:
- 正確なパワートレーニングが可能です。
- タイヤが摩耗しない:
- 後輪を使わないため、タイヤの心配が不要です。
- 静粛性が高い:
- デメリット:
- 価格が比較的高め:
- 高機能な分、ホイールオン式より高価になる傾向があります。
- 設置に一手間:
- 後輪の着脱、スプロケットの用意(別売の場合が多い)が必要です。
- 価格が比較的高め:
- Zwiftでの快適性: ◎ (非常に快適)
ホイールオン式
- 仕組み:
- 自転車の後輪を外さず、後輪タイヤをトレーナー本体のローラーに押し当てて使用します。
- メリット:
- 価格が比較的安価:
- スマートトレーナーの中では導入しやすい価格帯のモデルが多いです。
- 設置が容易:
- 後輪を外す必要がなく、手軽にセットアップできます。
- 価格が比較的安価:
- デメリット:
- 動作音が大きい傾向:
- タイヤとローラーの摩擦音が発生します。特に高負荷時は音が大きくなりがちです。
- タイヤの摩耗:
- タイヤがローラーと接触するため、摩耗が進みます。トレーナー専用タイヤの使用が推奨されます。
- スリップの可能性:
- 高負荷時やタイヤ空気圧が低い場合に、タイヤがスリップしてパワーが正確に伝わらないことがあります。
- パワー精度:
- ダイレクトドライブ式に比べると、精度はやや劣る傾向があります。
- 動作音が大きい傾向:
- Zwiftでの快適性: 〇 (Zwift入門には十分選択肢)
スマートバイク
- 仕組み:
- エアロバイクのように、自転車本体とトレーナーが一体になった専用マシンです。
- メリット:
- 究極の実走感と静粛性:
- 各社が最新技術を投入し、非常にリアルな走行感と高い静粛性を実現しています。
- 調整範囲の広さ:
- サドル位置、ハンドル位置などを細かく調整でき、家族など複数人での共有もしやすいです。
- 自転車の着脱不要:
- すぐにトレーニングを開始できます。
- 究極の実走感と静粛性:
- デメリット:
- 非常に高価:
- 価格は最も高く、数十万円クラスになります。
- 大きな設置スペースが必要:
- 専用マシンなので、ある程度の設置場所を確保する必要があります。
- 持ち運びは困難:
- 重量があり、基本的に据え置きでの使用となります。
- 非常に高価:
- Zwiftでの快適性: ◎ (最高レベルの体験)
タイプ別比較表
特徴 | ダイレクトドライブ式 | ホイールオン式 | スマートバイク |
---|---|---|---|
価格帯 | 中~高 | 低~中 | 高 |
静粛性 | ◎ 高い | △~〇 やや大きい | ◎ 高い |
パワー精度 | ◎ 高い | 〇 標準的 | ◎ 高い |
実走感 | ◎ 高い | 〇 標準的 | ◎ 非常に高い |
設置の手間 | △ やや手間 | ◎ 容易 | ◎ 不要(初期組立) |
タイヤ摩耗 | ◎ なし | × あり | ◎ なし |
Zwift快適度 | ◎ 非常に快適 | 〇 十分楽しめる | ◎ 最高レベル |
Zwift用スマートトレーナー選びで失敗しない! 7つの重要チェックポイント
どのタイプのスマートトレーナーにするか決めたら、次は具体的なモデルを選ぶためのチェックポイントを見ていきましょう。
① 接続方式とZwiftへの対応:
- 確認事項:
- ANT+ FE-C および Bluetooth Smart (FTMS) に対応しているか。これらはZwift側からトレーナーの負荷をコントロールするために必要な通信規格です。単なるANT+やBluetooth対応だけでは不十分な場合があります。
- 念のため、Zwift公式サイトの対応ハードウェアリストで使用予定の機種が推奨されているか確認するとより安心です。
② パワー計測精度:
- 確認事項:
- パワー計測の誤差が「±何%」で表記されているか。トレーニングやレースで重要視する場合、±1%~3%程度の精度を持つモデルが望ましいです。一般的にダイレクトドライブ式の方が高精度です。
③ 最大出力(ワット数):
- 確認事項:
- トレーナーが発生させられる最大の抵抗値(ワット)です。スプリント練習など瞬間的に大きなパワーを出す場合に関係します。一般的なサイクリストであれば1500W以上に対応していれば十分な場合が多いです。
④ 再現可能な最大斜度:
- 確認事項:
- Zwift内のコースの勾配をどれだけリアルに再現できるかを示す数値です。15%程度に対応していれば、Zwift内の多くの激坂もリアルな負荷で体験できます。より高い再現性を求めるなら20%以上のモデルもあります。
⑤ 静粛性:
- 確認事項:
- 特に集合住宅など、音が気になる環境では最重要ポイントです。ダイレクトドライブ式が圧倒的に有利ですが、モデルによって差があります。レビューサイトや動画などで動作音を確認したり、メーカー公表の騒音レベル(dB)を参考にしましょう。
⑥ 安定性・設置サイズ:
- 確認事項:
- スプリントなどでバイクを振っても安定しているか。脚部の構造や重量が安定性に影響します。
- 設置に必要なスペース、収納時のサイズも確認しましょう。
⑦ 自転車との互換性:
- 確認事項:
- リアエンド幅:
- 現在主流のロードバイク(ディスクブレーキ)は142mmスルーアクスル、リムブレーキモデルは130mmクイックリリースが多いです。自分の自転車に対応しているか、アダプターは付属するかを確認。
- カセットスプロケット:
- 対応メーカー:
- シマノ/SRAMに対応するモデルがほとんどですが、Campagnolo用は別売りのフリーハブボディが必要な場合があります。
- 対応段数:
- 自分の自転車のリア変速段数(8~12速など)に対応しているか。
- ダイレクトドライブ式の場合:
- トレーナー本体にスプロケットは付属しない場合が多いので、別途用意が必要です。
- 対応メーカー:
- リアエンド幅:
【予算・目的別】Zwiftにおすすめのスマートトレーナーカテゴリ
【重要:製品情報に関するご注意】
スマートトレーナーのモデルは頻繁に更新されます。ここで紹介するのは2025年4月時点での人気カテゴリやブランド・シリーズの例であり、特定の現行モデルを推奨するものではありません。購入前には必ず最新の製品情報、レビュー、Zwift公式サイトの対応リストなどを確認してください。
(1) まずはZwiftを体験! コスパ重視のエントリーモデル(5万~10万)
- 想定ユーザー:
- Zwift初心者、まずは気軽に始めたい方、予算を抑えたい方
- タイプ:
- 主にホイールオン式、一部のエントリー向けダイレクトドライブ式
- 特徴:
- スマートトレーナーの基本的な機能(自動負荷調整、パワー計測)を備え、Zwiftの世界を体験するには十分。上位モデルに比べると静粛性や精度、最大再現斜度は控えめな傾向。
Wahoo KICKR SNAP(ワフー キッカー スナップ)
Wahoo KICKR SNAPは、エントリーから中級者向けのスマートトレーナーとして十分なスペックを備え、コストパフォーマンスも高いモデルです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ホイールオン |
最大出力 | 1,500W |
パワー精度 | ±3% |
最大再現勾配 | 12% |
サイズ(展開時) | 74cm × 66cm |
重量 | 約17kg |
通信 | ANT+ / ANT+ FE-C / Bluetooth |
対応ホイールサイズ | 650c, 700c, 26”, 27.5”, 29” |
対応ハブ | 130/135mm QR, 142x12mm TA(要アダプタ) |
計測 | スピード、距離、パワー |
ケイデンス | 外部センサー必要 |
対応アプリ | Zwift, TrainerRoad 他 |
その他 | LED表示、静音、簡単セットアップ |
Elite Tuo(エリート トゥオ)
Elite Tuoは、デザイン性と機能性を両立したホイールオン型スマートトレーナーで、静音性や設置性に優れ、バーチャルサイクリングにも幅広く対応しています。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ホイールオン式インタラクティブ |
最大出力 | 1,300W(40km/h時) |
パワー精度 | ±5% |
最大再現勾配 | 10% |
展開サイズ | 680 × 690 × 410 mm |
収納サイズ | 430 × 315 × 560 mm |
フライホイール重量 | 2.4kg |
通信 | ANT+ FE-C / Bluetooth FTMS |
対応エンド | 130/135mm QR、142mm/135mm/148mm TA |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス(センサーレス) |
対応アプリ | Zwift, TrainerRoad, Kinomap 他 |
その他 | 静音・低振動、折りたたみ可、PML、RIZER対応 |
Xplova NOZA S(エクスプローバ ノザ エス)
Xplova NOZA Sは、最大2,500W・18%勾配・±2.5%精度と、コストパフォーマンスに優れた中~上級者向けダイレクトドライブスマートトレーナーです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 2,500W(58km/h時) |
パワー精度 | ±2.5% |
最大再現勾配 | 18%(70kg基準) |
寸法(設置時) | 593.4 × 514.5 × 465.15 mm |
重量 | 17.0kg |
フライホイール重量 | 5.9kg(直径20.5cm) |
騒音レベル | 58dB(30km/h) |
通信 | ANT+ / ANT+ FE-C / Bluetooth Smart |
対応エンド | 130/135mm QR、12×142/12×148mm TA |
対応ホイール | ロード:650c/700c、MTB:24″/26″ |
計測 | パワーのみ |
対応アプリ | Zwift, TrainerRoad 他 |
その他 | ファームウェアアップデート対応、カセット別売 |
Elite DIRETO リバイバル
ELITE DIRETO (2024)は、パワー・スピード・ケイデンスの正確な計測と、最新のスマートトレーナー機能を備えた、コストパフォーマンスの高いダイレクトドライブ型スマートトレーナーです。
項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 1,400W(40km/h時) |
パワー精度 | ±2%(OTS光学式トルクセンサー) |
最大再現勾配 | 14% |
重量 | 約15kg |
フライホイール重量 | 4.2kg |
サイズ(使用時) | 650 × 830 × 560 mm |
サイズ(収納時) | 650 × 300 × 560 mm |
通信 | ANT+ FE-C / Bluetooth FTMS |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス |
対応エンド | 130/135mm QR、142x12mm TA、他アダプター対応 |
対応カセット | シマノ12s(ロード)、MTB用はフリーボディ交換要 |
対応アプリ | Zwift, TrainerRoad, My E-Training 他 |
付属品 | My E-Training 1年無料、ライザーブロック |
その他 | ファームウェア更新可、先進機能多数 |
(2) 本格トレーニングにも! バランスの取れたミドルクラス
- 想定ユーザー:
- 本格的にトレーニングしたい方、より高い静粛性や精度を求める方、最も人気のある価格帯で選びたい方
- タイプ:
- 主にダイレクトドライブ式
- 特徴:
- 多くのユーザーにとって価格と性能のバランスが最も良いカテゴリ。高い静粛性、±2%前後のパワー精度、15%前後の最大再現斜度を持つモデルが多く、本格的なZwiftトレーニングやレースに十分対応可能。
Wahoo KICKR CORE(ワフー キッカー コア)
KICKR COREは、静音性・計測精度・耐久性をバランス良く備えたミドルグレードのダイレクトドライブスマートトレーナーです。Zwiftなど主要アプリや各種アクセサリーとの連携にも優れています。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 1,800W |
パワー精度 | ±2% |
最大再現勾配 | 16% |
重量 | 約18kg |
フライホイール重量 | 約5.4kg(12lb) |
通信 | ANT+ / ANT+ FE-C / Bluetooth Smart |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス |
対応エンド | 130/135mm QR、142/148mm TA |
対応カセット | 8~12速(シマノ/SRAM系、別売) |
アクセサリー連携 | KICKR CLIMB、KICKR HEADWIND等 |
Tacx Flux 2 Smart
Tacx Flux 2 Smartは、最大2,000W・16%勾配・±2.5%精度と高い基本性能を備え、パワー・スピード・ケイデンスを本体のみで計測できる、バランスの取れたミドルグレードのダイレクトドライブスマートトレーナーです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 2,000W |
パワー精度 | ±2.5% |
最大再現勾配 | 16% |
本体重量 | 23.6kg |
フライホイール重量 | 7.6kg |
サイズ | 670 × 642 × 460 mm |
通信 | ANT+ FE-C / Bluetooth Smart |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス |
対応エンド | 130/135mm QR、142/148mm TA |
対応カセット | シマノ/スラム 8~11速(12速ULTEGRA可) |
Elite AVANTI
Elite AVANTIは、±1%の高精度パワーメーター、最大18%勾配再現、WiFi通信、静音設計、フレックスフィートによる横揺れ機能など、最新のスマートトレーナー機能をバランス良く備えた新世代のミドルグレードモデルです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 920W(20km/h時)、2100W(40km/h時) |
パワー精度 | ±1%(OTS光学式トルクセンサー) |
最大再現勾配 | 18% |
本体重量 | 約13kg |
フライホイール重量 | 4kg |
サイズ(使用時) | 580 × 700 × 520 mm |
サイズ(収納時) | 580 × 210 × 520 mm |
通信 | ANT+ FE-C / Bluetooth FTMS / WiFi |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス |
対応エンド | 5×130-135mm QR、12×142mm TA、他アダプター可 |
対応カセット | シマノ12s(MTB用はフリーボディ交換要) |
付属品 | My E-Training 1年無料、フレックスフィート |
特徴 | スタンドアロンモード、静音、110kg対応 |
(3) 最高の没入感と性能を追求! ハイエンドモデル(15万以上)
- 想定ユーザー:
- 予算に余裕があり最高のZwift体験を求める方、プロレベルの精度や機能を求める方、究極の静粛性を求める方
- タイプ:
- 高性能ダイレクトドライブ式 / スマートバイク
- 特徴:
- 最高レベルのパワー精度(±1%など)、静粛性、最大再現斜度(20%超)を誇る。モデルによっては、石畳の振動を再現したり(Tacx NEO)、下り坂での負荷軽減、本体が左右に動いて実走感を高める(Wahoo KICKR)などの付加機能も搭載。スマートバイクは調整自由度が高く、これ一台で完結する究極の選択肢。
Wahoo KICKR MOVE
Wahoo KICKR MOVEは、前後・左右両方向のムービング機構によるリアルな実走感と、最大2,200W・±1%精度・20%勾配再現など、フラッグシップにふさわしい高性能を備えた最新スマートトレーナーです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 2,200W |
パワー精度 | ±1% |
最大再現勾配 | +20%/-10% |
本体重量 | 29kg |
フライホイール重量 | 7.3kg |
サイズ | 68.6 × 88 × 67.6cm |
通信 | Wi-Fi、Bluetooth、ANT+、ANT+ FE-C、Direct Connect |
計測 | パワー、スピード、距離、ケイデンス |
対応エンド | 130/135mm QR、12×142/148mm TA |
対応カセット | 11速(付属)、8・9・10・12速対応 |
対応ホイール | 700c、650b、29インチ |
体重制限 | 113kg |
特徴 | 前後+左右ムービング、AXISフィート、静音 |
Tacx NEO 3M
Tacx NEO 3Mは、前後+左右の多方向モーション、最大25%勾配、2,200W出力、±1%未満の高精度計測、Wi-Fi/有線LAN対応など、現行最高峰のインドアサイクルトレーナーです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 2,200W |
パワー精度 | ±1%未満 |
最大再現勾配 | 25% |
本体重量 | 23.6kg |
サイズ(展開時) | 630 × 800 mm(高さ595mm) |
サイズ(収納時) | 695 × 355 mm |
通信 | Bluetooth×2、ANT+、Wi-Fi、有線LAN |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス、ペダル分析 |
対応エンド | 130/135mm QR、142/148mm TA |
対応カセット | シマノ11速(11-28T)付属 |
アプリ連携 | Tacx Training、Zwift、TrainerRoad 他 |
フロントサポート | 幅60mmまで対応 |
特徴 | 前後+左右ムービング、路面再現、静音 |
Elite Justo 2
Elite Justo 2は、最大24%勾配・2,300W・±1%未満の高精度・WiFi通信・横揺れ機能・コンパクト収納など、現行トップクラスのスマートトレーナーです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | ダイレクトドライブ |
最大出力 | 2,300W(40km/h時) |
パワー精度 | ±1%未満(OTS光学式トルクセンサー) |
最大再現勾配 | 24% |
本体重量 | 約17kg |
サイズ(展開時) | 570 × 720 × 520 mm |
サイズ(収納時) | 570 × 195 × 520 mm |
通信 | WiFi、ANT+ FE-C、Bluetooth FTMS |
計測 | パワー、スピード、ケイデンス |
対応エンド | 130/135mm QR、142x12mm TA、他アダプター可 |
対応カセット | 12速(標準装備、シマノ系) |
フレックスフィート | 4.5°/7°横揺れ選択可 |
付属品 | My E-Training 3年無料、合成皮革ハンドル |
その他 | オートキャリブレーション、Easy Start、RIZER対応、静音、環境配慮設計 |
Wahoo KICKR BIKE
Wahoo KICKR BIKEは、実車のジオメトリ再現・仮想シフト・高精度パワー計測・最大20%勾配再現など、プロも満足できる高機能なインドアスマートバイクです。

項目 | 内容 |
---|---|
ドライブタイプ | スマートバイク(インドアバイク) |
最大出力 | 2,200W |
パワー精度 | ±1% |
最大再現勾配 | +20%/-15% |
本体重量 | 42kg |
設置面積 | 121cm × 76cm |
対応身長 | 152~192cm |
最大体重 | 113kg |
クランク長 | 165/167.5/170/172.5/175mm |
ハンドル幅 | 420mm |
通信 | ANT+、ANT+ FE-C、Bluetooth Smart |
計測 | パワー、スピード、距離、ケイデンス、勾配 |
フライホイール | 5.9kg+拡張モーター |
ドライブトレイン | ベルトドライブ |
デバイス対応 | iOS、Android、PC(Mac/Windows) |
シフトシステム | シマノ/スラム/カンパニョーロ仮想シフト |
その他 | 各部ジオメトリ調整、LED表示、静音設計 |
選び方のポイント:
- まずは予算を決める。
- 設置環境(特に集合住宅など)で静粛性がどれだけ重要か考える。
- トレーニングの目的(フィットネス維持か、レース志向か)で求める精度や再現性を決める。
- これらの要素から、自分に合ったカテゴリを絞り込み、その中で最新モデルのスペックやレビューを比較検討しましょう。
もっと快適に!Zwiftを楽しむための必須&便利アクセサリー
スマートトレーナー本体だけでなく、周辺アクセサリーを揃えることでZwift体験はさらに快適になります。
必須級:
スマートトレーナーの効果を最大限に引き出し、快適なZwiftライフを送るための定番アイテムです。
フロアマット
床の傷や汗による汚れを防ぎます。振動や騒音を軽減する効果も期待できます。厚手の専用品がおすすめ。

サーキュレーター / 扇風機
インドアトレーニングは想像以上に汗をかきます。風を送ることで体温上昇を抑え、快適性を保ちます。パワフルなものがおすすめ。

デバイススタンド / マウント
Zwiftを表示するスマホ、タブレット、PCなどを見やすい位置に固定するために必要です。ハンドルバーマウント型や床置き型などがあります。

汗よけカバー (スウェットカバー)
大量の汗から自転車のフレーム(特にヘッド周りやトップチューブ)を守ります。汗に含まれる塩分は金属を腐食させる原因になります。

快適性を向上させるアクセサリー
スマートトレーナーを使用する際、いくつかのアクセサリーを追加することで、トレーニングの快適性や楽しさを格段に高めることができます。
ANT+ ドングル (USB)
ZwiftはBluetooth接続にも対応していますが、ANT+接続はより安定しており、長時間のトレーニングでも接続が途切れるリスクを抑えられます。特にPCでZwiftを使用する場合は、ANT+ドングルを用意しておくと安心です。

カセットスプロケット&工具 (ダイレクトドライブ式の場合)
ダイレクトドライブ式トレーナーでは、自分の自転車に適合するスプロケットを別途用意する必要があります。段数やギア比が同じスプロケットを選ぶことで、実際の走行感覚に近いトレーニングが可能です。また、スプロケットを取り付ける際には、ロックリング回しやチェーンウィップといった専用工具が必要となります。これらを事前に準備しておくことで、スムーズに設置が行えます。

スマートファン、勾配再現ユニット等
スマートファンは速度に応じて風量を調整し、リアルな走行感覚と快適性を提供します。一方、勾配再現ユニットは、トレーナーと連携して前輪を持ち上げることで、アップダウンのある地形をリアルに再現します。これらのアクセサリーは、実際のライドに近い体験を追求したい方には非常におすすめです。


よくある質問(FAQ)
- ホイールオン式はうるさい?どのくらい?
-
ダイレクトドライブ式に比べると、タイヤとローラーの摩擦音があるため、音は大きくなる傾向があります。音の感じ方は主観的ですが、速度や負荷が上がると、掃除機の中~強程度の音量になることも。静粛性を重視するならダイレクトドライブ式が有利です。
- ダイレクトドライブ式に必要なものは? カセットは別に買う?
-
多くの場合、カセットスプロケットは別売りです。自分の自転車と同じメーカー(シマノ/SRAM等)で同じ段数のものを用意する必要があります。取り付け・取り外しには専用工具も必要です。一部、スプロケットが付属するモデルもあります。
- アパート/マンションでも使える? 防振対策は?
-
静粛性の高いダイレクトドライブ式を選び、厚手の専用マットを敷くのが基本です。さらに気になる場合は、市販の防振ゴムや台などをトレーナーの脚の下に追加する対策も有効です。深夜早朝の使用は避けるなど、隣人への配慮も忘れずに。
- ロードバイク以外の自転車(MTBなど)でも使える?
-
トレーナーが対応するエンド幅やアクスル規格であれば、物理的に取り付け可能な場合があります。ただし、MTB用のワイドなスプロケットには対応しない場合や、ホイールオン式では太いブロックタイヤは使用できない(スリックタイヤ等への交換が必要)などの制約があります。必ずトレーナーの互換情報を確認してください。
- 中古でも大丈夫? 注意点は?
-
予算を抑える選択肢ですが、注意が必要です。動作状況(異音、接続不良など)、付属品の有無、対応する通信規格やファームウェアが古くないか、などを確認しましょう。個人売買では保証がないことがほとんどです。
まとめ:自分に合ったスマートトレーナーでZwiftを始めよう!
スマートトレーナーは、インドアサイクリングを充実したものにするための鍵です。自分のライフスタイルやトレーニング目標に合ったトレーナーを選べば、Zwiftの世界は無限に広がります。初心者から上級者まで、それぞれのニーズに合ったトレーニング環境を整え、楽しく効率的なサイクリングライフをスタートさせましょう!
この記事を参考にして、あなたにぴったりのスマートトレーナーを見つけ、Zwiftの世界へ飛び込んでみてください。たくさんのサイクリストと競争したり、壮大な景色を楽しんだりしながら、インドアサイクリングの新しい楽しみ方を発見しましょう!