夜のサイクリングで気になるのは、「本当に安全なライトはどれなのか?」ということでしょう。
自転車ライトは各メーカーから数多く発売されていますが、「明るさ」「バッテリーの持ち」「耐久性」のすべてを満たす製品は意外と少ないものです。そんな中でサイクリストから注目を集めているのが、軍用フラッシュライトで有名な「Olight(オーライト)」の自転車ライトです。
今回はOlightの自転車ライト全5モデルを徹底比較。それぞれの特徴や選び方のポイントを、スペックや価格を含めて詳しく解説します。あなたの使い方に最適なモデルがきっと見つかります。
Olightとは?軍用技術を自転車ライトに応用したブランド
Olightは2007年に設立された照明機器メーカーで、軍用・法執行機関向けの高性能フラッシュライトで世界的に評価されています。その技術を民生用の自転車ライトに応用し、高い信頼性を実現しています。
Olightの特徴
Olightが他のメーカーと違うのは、以下のような点です:
- 軍用技術を民生用に応用した高い信頼性
- 同じ価格帯の他社製品より明るく、バッテリーも長持ち
- 充電しながら使えるので、実質的にバッテリー切れの心配なし
- 雨に強いIPX6-IPX7の防水性能で、天気を選ばない
- Amazonでのユーザー評価が高い(平均4.5星以上)
Olight自転車ライト全5モデル完全解説
現在Olightから発売されている自転車ライトは、フロント3モデル + リア2モデルの計5種類です。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
フロントライト:用途別3段階展開
1. RN400:通勤・街乗り最強コスパモデル

基本スペック
- 明るさ:400ルーメン(実測454ルーメン)
- 重量:85g
- 点灯時間:LOWモード(100lm)で6時間30分
- 価格:約3,000円
使い勝手と特徴
RN400の最大の魅力は、コスパの良さです。400ルーメンと表示されていますが、実際には454ルーメンとメーカー公称を上回る明るさを発揮。街中の走行では十分過ぎる明るさです。
85gという軽さもポイント。マウントを含めても100gを切るので、自転車のバランスを崩しません。USB-C充電に対応し、しかも充電しながら使えるので、「充電を忘れた!」という時でも安心です。
こんな人におすすめ
- 通勤・通学メインの人
- 初めて本格的な自転車ライトを買う人
- コストを抑えたい人
2. RN1500:多くの人が選ぶベストバランス

基本スペック
- 明るさ:1,500ルーメン
- 重量:166g(実測)
- 点灯時間:300lmで12時間30分
- 照射距離:最大164m
- 価格:8,895円
使い勝手と特徴
RN1500はOlightのフロントライトの中でも最も人気の高いモデルです。その理由は、「明るさ」と「バッテリーの持ち」のバランスの良さにあります。
5,000mAhの大容量バッテリーを搭載し、300ルーメンの明るさで12.5時間も続きます。このスペックは通勤やロングライドでの実用性が高く、「朝充電して夜まで使える」という安心感があります。
注目すべきはアンチグレア機能。上向きの光をカットして対向車や歩行者を眩惑することなく、道路を効率的に照らします。A6061-T6アルミニウム製のボディは耐久性と高級感を備えています。
こんな人におすすめ
- 週末にロングライドを楽しむ人
- 夜間走行の頻度が高い人
- バランスの取れた高性能モデルが欲しい人
3. RN2000:リモコン操作できるフラッグシップ

基本スペック
- 明るさ:2,000ルーメン
- 照射距離:最大170m
- バッテリー:6,700mAh(18650×2)
- 点灯時間:250lmで17.5時間
- 特徴:ワイヤレスリモコン付属
使い勝手と特徴
RN2000はOlightのフラッグシップモデルで、「これ以上はない」というほどの高スペックです。2,000ルーメンの最大出力は確かに驚異的ですが、実用的なのは250ルーメンで17.5時間という長時間モードでしょう。
最大の特徴は付属のワイヤレスリモコン。ハンドルから手を離すことなく、走行中でも安全に明るさを変更できます。最高出力は90分ほどでバッテリーが切れますが、ブルベのような超長距離ライドでは低出力モードで長時間使うのが現実的です。
8種類の点灯モードとロービーム・ハイビームの組み合わせで、あらゆる走行シーンに対応できるのも魅力です。
こんな人におすすめ
- ブルベなど超長距離ライドをする人
- 最新技術を体験したい人
- 予算に余裕のある人
テールライト:用途に合わせて2択
4. SEEMEE30 C:長時間駆動の定番モデル

基本スペック
- 明るさ:30ルーメン
- 重量:24g
- 点灯時間:90時間連続
- 照射角度:230度
- 価格:1,895円
使い勝手と特徴
SEEMEE30 Cの絶対的な強みは、「充電を忘れても大丈夫」なことです。90時間という長時間点灯が可能で、一度充電すれば約1ヶ月は使えます。長距離ライドや毎日の通勤で、充電の心配から解放されるのは大きなメリットです。
30ルーメンと数値だけ見ると控えめに感じるかもしれませんが、230度の幅角照射で側方からもしっかり見えます。環境光センサーが昼夜で自動的に明るさを調整してくれるので、手動での切り替えが不要です。
24gという軽さと、1,895円という手頃な価格で、フロントライトと一緒に購入しても負担になりません。
こんな人におすすめ
- 充電を忘れがちな人
- 長距離ライドをする人
- コストを抑えたい人
5. RN120C:ブレーキ連動する先進モデル

基本スペック
- 明るさ:120ルーメン
- 重量:27g(実測)
- 照射角度:260度
- 特徴:ブレーキ連動機能
- 価格:2,866円
使い勝手と特徴
RN120CはSEEMEE30 Cの4倍明るい120ルーメンで、「後続車に気づいてもらいたい」という方におすすめです。最大の特徴はブレーキ連動機能で、ブレーキをかけると自動的に最大輝度で光って後続車に警告します。
モーションセンサーにより振動を検知して自動点灯する機能や、5分未使用時の自動スリープ機能など、先進的なセンサー技術を統合しています。これらの機能は特に都市部での走行において、後続車への警告効果を高めます。
ブレーキセンサーの感度が高く、ペダル停止時にも反応する場合があります。ブレーキモード使用時のバッテリー持続時間は約2時間であり、SEEMEE30 Cと比較して短い点に注意が必要です。
こんな人におすすめ
- 都市部での走行が多い人
- 安全性を最重視する人
- 最新技術を試したい人
Olightのメリット・デメリット徹底分析
圧倒的なメリット
1. 他社比較で圧倒的なコストパフォーマンス
同等スペックのCATEYE VOLT1700が約20,000円に対し、RN1500は8,895円と半額以下。性能面でも負けていないどころか、バッテリー持続時間では優っています。
2. 充電中使用可能で実質無限駆動
全モデルで充電中の使用が可能です。モバイルバッテリーと組み合わせれば、理論上は無限に使用可能です。この機能は600kmを超えるような超長距離ライドで特に価値を発揮します。
3. 対向車に配慮したアンチグレア機能
上部配光をカットするアンチグレア機能により、対向車を眩惑しません。都市部でも遠慮なく明るいモードが使えるのは大きなメリットです。
4. 軍用品グレードの耐久性
IPX6-IPX7の防水性能と1m落下耐性を備え、悪天候や不意のトラブルにも対応します。軍用品グレードの品質で、台風や大雨の中でも安心して使用できます。
注意すべき点
1. 海外ブランドとしての認知度
日本ではまだ知名度が高くないブランドですが、軍用技術をベースとした品質は高く、2年保証もついているのでアフターサポート面でも安心です。
2. 上位モデルは街乗りにはオーバースペック
RN1500やRN2000は確かに高性能ですが、街中での通勤には明るすぎることがあります。用途に応じたモデル選びが重要です。
3. フルパワー使用時のバッテリー消費が激しい
2,000ルーメンのフル出力では90分程度でバッテリーが切れます。日常使いでは控えめなモードを使うのが賢明です。
4. RN120Cのブレーキセンサーが過敏
ブレーキ連動機能は便利ですが、ペダルを止めただけで反応することがあります。慣れるまでは違和感を感じるかもしれません。
用途別おすすめセット提案
通勤・街乗り重視セット(約4,900円)

フロント:RN400 + リア:SEEMEE30 C
コストを抑えつつ、必要十分な性能を確保できます。どちらも軽量で、充電頻度も少なく済みます。
ロングライド標準セット(約11,800円)
フロント:RN1500 + リア:RN120C
最もバランスの取れた組み合わせ。長時間駆動とブレーキ連動機能で、安全性と実用性を両立できます。
プロ仕様最強セット(価格要確認)
フロント:RN2000 + リア:RN120C
最新技術を結集したフラッグシップセット。ブルベや超長距離ライドでも余裕の性能です。
よくある質問(FAQ)
Q1. 取り付けは簡単ですか?
はい、とても簡単です。Garmin標準ベースに対応しているので、工具なしで着脱できます。シリコンバンドでの固定も可能です。
Q2. 盗難が心配なのですが?
全モデルにロック機能(5秒長押し)がついており、誤作動を防げます。また、コンパクトなので目立ちにくく、取り外しも簡単なので駐輪時は持ち運べます。
Q3. フロントとリアはどう組み合わせるべき?
用途に応じて選ぶのがベストです:
- 長時間重視:どちらかがSEEMEE30 C
- 安全性重視:都市部ならRN120C
- コスパ重視:RN400 + SEEMEE30 C
Q4. 他社製品との互換性は?
マウント部分はGarmin標準規格なので、多くのサードパーティマウントが使用できます。カメラ用のマウントにも対応しています。
Q5. 保証期間はどのくらい?
全モデル2年間の製品保証がついています。Amazon経由での購入でも保証は有効です。
購入前に知っておきたいこと
最安値で購入する方法
- Amazon:配送が早く、レビューも豊富
- 楽天市場:ポイント還元でお得
- 公式サイト:最新モデルの情報が確実
価格はどこも大差ないので、普段使っているサイトで購入するのが良いでしょう。
アフターサポートについて
Olightは日本に正規代理店があり、不具合時のサポートも充実しています。Amazon経由でも2年保証は有効なので安心です。
まとめ:夜間ライドの安全性を本気で考えるなら
Olightの自転車ライトは、スペックから見ても夜間ライドの不安を解消できる性能を持っています。特に、長距離ライドでもバッテリー切れの心配がない大容量バッテリーが魅力です。
こんな方にOlightをおすすめします:
- 夜間走行の安全性を重視する方
- 長時間バッテリーで充電の心配をしたくない方
- コストパフォーマンスを重視する方
- 最新技術を試してみたい方
おすすめしない方:
- 安さだけを求める方(それでもRN400は十分安いですが)
- 日本メーカーでないと不安な方
- 必要最小限の機能で十分な方
私のイチオシは RN1500 + RN120C の組み合わせです。この組み合わせなら、通勤から週末のロングライドまで、あらゆるシーンで安心して走ることができます。
夜間ライドでの「見えない不安」「バッテリー切れの心配」から解放されたい方は、ぜひOlightを検討してみてください。きっと、あなたの夜間ライドが劇的に変わるはずです。
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