Knog COBBER REFLEX レビュー|330度の視認性とブレーキ検知で通勤ライドの安全性を格上げ

夕暮れの交差点で、横から来る車にちゃんと気づいてもらえているだろうか。自転車通勤やロングライドを楽しむサイクリストなら、一度はそんな不安を感じたことがあるはずです。

一般的なテールライトの配光角度は約220度。真後ろからは見えても、斜め横や側面からの視認性はどうしても弱くなります。交差点の多い日本の都市部では、後方だけでなく「横から見つけてもらう」ことが安全のカギを握っています。

Knog COBBER REFLEX(ノグ コバー リフレックス)は、COB LEDによる330度の配光角度で、ほぼ全方位からの視認性を実現したセーフティライトです。さらに2026年1月の新モデルでは、ブレーキ検知やオートオン/オフといったスマート機能が加わり、「見つけてもらう」だけでなく「状況に応じて光が変わる」次世代のライトへと進化しました。

目次

Knogが追求する「見つけてもらう」ためのライト

Knog(ノグ)はオーストラリア・メルボルン発の自転車アクセサリーブランドです。「be seen(見つけてもらう)」をコンセプトに掲げ、道路を照らすためではなく、周囲のドライバーにライダーの存在を伝えるためのライトを開発しています。

COBBERシリーズはその代表格で、湾曲したCOB LEDを搭載することで330度という圧倒的な配光角度を実現しました。COBBER REFLEXは、そのCOBBERシリーズの最新モデルとして2026年1月に日本国内で発売されています。日本での販売はダイアテック(Diatec)が正規代理店として取り扱っており、フロント、リア、ツインパック(前後セット)の3バリエーションが展開されています。

バリエーション価格(税込)
COBBER REFLEX FRONT(フロント)11,990円
COBBER REFLEX REAR(リア)11,990円
COBBER REFLEX TWINPACK(前後セット)21,890円

ツインパックは単品2つ合計(23,980円)より2,090円お得な設定です。

Knog COBBER REFLEX ツインパックの詳細を見る

COBBER REFLEX の基本スペック

COBBER REFLEX はフロントとリアでスペックが異なります。それぞれの仕様を確認しておきましょう。

リアライト(COBBER REFLEX REAR)

項目仕様
最大光量250ルーメン
配光角度330度(COB LED 208灯)
防水性能IP67(水深1mまで水没可)
充電方式USB-C(本体一体型)
重量39g
サイズ28 × 43 × 62 mm
マウントシリコンストラップ(22〜32mm+、エアロシートポスト対応)
モード光量ランタイム
HIGH75lm2.5時間
LOW20lm8時間
PULSE250lm8時間
STEADY20lm70時間

PULSEモードでは最大250ルーメンを8時間維持できるため、日常の通勤から週末のロングライドまで十分にカバーできます。STEADYモードなら最大70時間と、週1回の充電で済む計算です。

フロントライト(COBBER REFLEX FRONT)

項目仕様
最大光量350ルーメン
配光角度330度(COB LED)
防水性能IP67
充電方式USB-C(本体一体型)
マウントシリコンストラップ(エアロハンドルバー対応)
モード光量ランタイム
HIGH150lm2.5時間
LOW50lm8時間
PULSE350lm8時間
STEADY40lm70時間

なお、フロントライトは道路交通法上の「前照灯」には該当しません。日本の法定基準(800カンデラ)を満たしていないため、夜間走行時には別途ヘッドライトが必要です。あくまで対向車や歩行者に自分の存在を伝えるための被視認ライトとして使用してください。

330度の視認性を支える3つのスマート機能

COBBER REFLEXが旧モデルのCOBBERシリーズから大きく進化した点が、加速度センサーを活用した3つのスマート機能です。

ブレーキ検知(Brake Reflex)

内蔵の加速度センサーが減速を検知すると、自動でフル点灯に切り替わります。後続車に対して「減速している」という情報を光で伝えられるため、追突リスクの軽減が期待できる機能です。感度はModemaker 2.0で調整可能なので、路面状況やライディングスタイルに合わせてカスタマイズできます。

ティルトリアクション

車体が傾くとライトの光がフロー(流れる)するエフェクトが発生します。コーナリング時やカーブ進入時に周囲のドライバーへ「曲がっている」ことを視覚的に伝え、交差点や曲がり角での安全性を高めます。こちらも感度の調整が可能です。

オートオン/オフ

停車後、一定時間が経過すると自動で消灯。走行を再開すると自動で点灯します。コンビニに立ち寄った際の消し忘れによるバッテリー消耗や、走り出してから「ライトつけ忘れた」と気づく焦りから解放されます。自動消灯までの時間もカスタマイズ可能です。

これら3つの機能はすべてModemaker 2.0というブラウザベースのカスタマイズツールから設定できます。PCとUSB-Cケーブルで接続し、各機能の有効/無効や感度の調整、ライトモードの追加・削除・編集が行えます。

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サイクリストから評価されているポイント

真横からでも認識できる330度の配光

COBBER REFLEXの最大の特徴である330度の配光角度は、一般的なテールライト(約220度)の約1.5倍に相当します。COB(Chip on Board)LEDを湾曲した基板に配置することで、真横に近い角度からでもしっかりと光が届く構造です。交差点で横方向から接近してくる車にも自分の存在を伝えられるため、都市部の通勤ライドで特に効果を発揮します。

39gの軽量コンパクト設計

リアライトでわずか39g。バイクの重量バランスを崩さず、エアロシートポストにも違和感なく装着できるサイズ感です。シリコンストラップによるマウントは22〜32mm以上の径に対応しており、標準シートポストからエアロ形状まで幅広く取り付けが可能です。工具不要で着脱できるため、充電時の取り外しもスムーズに行えます。

IP67の本格防水

IP67は水深1mに30分間水没させても浸水しないレベルの防水性能です。突然の雨や路面からの跳ね上げはもちろん、丸ごと水洗いしてもトラブルの心配がありません。雨天でも自転車通勤をする方にとって、天候を気にせず使えるのは大きな安心材料です。

USB-C充電への対応

旧COBBERシリーズはUSB-Aプラグの直挿し方式でしたが、COBBER REFLEXではUSB-Cに刷新されました。スマートフォンやノートPCと同じケーブルで充電できるため、専用ケーブルを持ち歩く必要がなくなっています。

購入前に知っておきたいポイント

フロントライトは前照灯の代わりにならない

先述のとおり、COBBER REFLEX FRONTは被視認性を高めるためのセーフティライトです。日本の道路交通法が定める前照灯の基準を満たしていないため、夜間走行時には必ず別途ヘッドライトを用意してください。フロントライトを購入する場合は「ヘッドライトとの併用」が前提になる点を理解しておく必要があります。

Modemaker 2.0はスマホアプリではない

スマート機能のカスタマイズにはModemaker 2.0を使いますが、これはスマートフォンアプリではなくブラウザベースのツールです。設定変更の際はPCとUSB-Cケーブルでライトを接続する必要があります。頻繁に設定を変更する使い方には向いていませんが、一度好みの設定を済ませてしまえば日常的にPCが必要になることはありません。

充電時はバイクから取り外す必要がある

USB-C端子が本体に一体化されているため、バイクに取り付けたまま充電することはできません。充電のたびにシリコンストラップから外す手間が発生します。ただし、ストラップの着脱は工具不要で簡単なので、実用上大きなストレスにはなりにくいでしょう。

旧モデルで報告されているラバー部品の劣化

旧COBBERシリーズでは、長期間の使用や雨天走行後にラバーバンパー部分が浮いてくるという報告があります。COBBER REFLEXで素材が改善されているかは現時点で確認できていません。プレミアム価格帯の製品として、長期的な耐久性は今後の評価ポイントになりそうです。

旧モデルMID COBBERからの進化点

既にMID COBBERを使っている方にとって、COBBER REFLEXへの買い替えが必要かどうかは気になるところです。両モデルの主な違いを整理しました。

項目MID COBBERCOBBER REFLEX
充電方式USB-A(ダイレクトプラグ)USB-C(一体型)
ブレーキ検知なしあり
ティルトリアクションなしあり
オートオン/オフなしあり
カスタマイズModemaker(初代)Modemaker 2.0
プリセットモード8モード4モード(カスタム追加可)
価格(リア)10,780円11,990円

価格差は約1,200円ですが、ブレーキ検知・ティルトリアクション・オートオン/オフという3つのスマート機能が追加されている点を考えると、コストパフォーマンスは高いといえます。プリセットモードは8から4に減っていますが、Modemaker 2.0でカスタムモードを追加できるため、実質的な自由度はむしろ向上しています。

USB-A充電からUSB-Cへの切り替えだけでも利便性は大きく改善されるため、旧モデルからの買い替え先として有力な選択肢です。

同価格帯のスマートテールライトとの比較

COBBER REFLEXの立ち位置を把握するため、スマート機能を搭載した同価格帯のテールライトと比較してみます。

項目COBBER REFLEX REARGarmin Varia RTL516Bontrager Flare RT
配光角度330度約220度約270度
最大光量250lm65lm90lm
ブレーキ検知あり(単体)なし(レーダー機能あり)なし
レーダー機能なしありなし
防水IP67IPX7IPX7
重量39g71.5g77g
充電USB-CUSB-CMicro-USB
スマホ連携なし(PC/USB)Garmin ConnectANT+/Bluetooth
価格帯約12,000円約25,000円約8,000円

COBBER REFLEXの強みは、330度という圧倒的な配光角度と39gの軽さ、そして単体でのブレーキ検知機能です。Garmin Variaはレーダー機能による後方車両検知が魅力ですが、価格は2倍以上。Bontrager Flare RTはコストパフォーマンスに優れますが、スマート機能は搭載していません。

「とにかく広い角度で見つけてもらいたい」「軽量なスマートテールライトが欲しい」という方にはCOBBER REFLEXが最適です。一方、後方から接近する車をサイコンに表示したい場合はGarmin Variaが適しています。

購入前によくある質問

通勤で毎日使う場合、どのくらいの頻度で充電が必要ですか?

通勤距離によりますが、片道30分程度の通勤でPULSEモード(8時間持続)を使う場合、往復1時間として約8日分に相当します。LOWモードやSTEADYモードならさらに長持ちするため、週1回の充電で十分な方が多いでしょう。

エアロシートポストにも取り付けられますか?

はい。付属のシリコンストラップは22〜32mm以上の径に対応しており、エアロ形状のシートポストにも装着可能です。ストラップの柔軟性を活かして楕円断面にもフィットします。

フロントライトだけ、リアライトだけの購入もできますか?

それぞれ単品(各11,990円)での購入が可能です。既にヘッドライトを持っていてリアのみ必要な場合や、被視認性強化のためにフロントだけ追加したい場合は単品購入が合理的です。ただし、前後セットのツインパック(21,890円)なら2,090円お得になります。

Modemaker 2.0の設定にはどんなPCが必要ですか?

WebブラウザとUSB-Cポート(またはアダプタ)があれば、WindowsでもMacでも使用できます。ブラウザベースのツールなので専用ソフトのインストールは不要です。

価格と購入先

COBBER REFLEXは、Amazonのほかワイズロードなどの自転車専門店でも取り扱いがあります。

バリエーション価格(税込)
COBBER REFLEX FRONT11,990円
COBBER REFLEX REAR11,990円
COBBER REFLEX TWINPACK(前後セット)21,890円

前後セットで購入する場合はツインパックが2,090円お得です。

まとめ

Knog COBBER REFLEXは、330度の配光角度とブレーキ検知・ティルトリアクション・オートオン/オフという3つのスマート機能を搭載した、被視認性に特化したセーフティライトです。

交差点が多い日本の都市部で自転車通勤をしている方、夜間やトワイライトタイムのロングライドで安全性を高めたい方にとって、「ほぼ全方位から見つけてもらえる」という安心感は大きな価値があります。39gの軽さとIP67防水、USB-C充電という実用面でのスペックも充実しています。

一方で、フロントライトが前照灯として使えない点、Modemakerの設定にPCが必要な点、旧モデルから引き継がれる耐久性への懸念は、購入前に理解しておくべきポイントです。

「横からも見つけてもらえるライトが欲しい」「ブレーキ時に自動で光ってくれる安心感が欲しい」と感じている方には、COBBER REFLEXは有力な選択肢になるはずです。

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