git branchとは？基本知識
git branchとは、作業内容を分岐して管理する機能のことです。
複数人で開発を行う際、作業を分けて進める必要があります。
この時に役立つのが、分岐（branch）という仕組みです。
分岐を使えば、作業中のプログラムに影響を与えず、新機能などを試せます。
また、作業が終わったら統合できるため、作業効率も良くなります。
分岐を使った作業の流れは、次の通りです。
- 新しい分岐を作成する
- 分岐で作業を進める
- 作業が終わったら元の分岐へ統合する
git branchはチーム開発には欠かせない知識のため、しっかりと理解しましょう。
git branch一覧表示コマンド
git branch一覧表示コマンドは頻繁に使う、基本的なコマンドです。
現在どの分岐にいるか、どの分岐が存在しているかを確認できます。
一覧表示するには、以下のコマンドを使います。
git branch実行すると、次のように分岐名が表示されます。
* master
develop
feature/loginここで、先頭に「*」が付いた分岐が現在の作業位置です。
また、遠隔リポジトリの分岐も含めてすべて表示するには、次のコマンドを使います。
git branch -a分岐一覧は作業状況を整理するのに役立ちます。
作業前後にこまめに確認しましょう。
git branch作成・切替コマンド
新しい分岐の作成と切り替えはよく行う作業です。
この操作を行う場合、以下のコマンドを使用します。
- 分岐の作成のみの場合
git branch 分岐名- 作成した分岐へ切替える場合
git checkout 分岐名- 作成と切り替えを同時に行う場合
git checkout -b 分岐名作成と切替を同時に行う方法が最も便利です。
新機能や修正作業を行う際には、このコマンドを使うのが効率的でしょう。
作業内容ごとに分岐を作り、作業を明確に分けて管理しましょう。
git branch名変更・削除方法
git branchの名前を変更したり、削除したりする方法を説明します。
分岐名の変更方法
分岐名を変更する場合、次のコマンドを使用します。
git branch -m 古い分岐名 新しい分岐名現在の分岐名を変更する場合はこちらです。
git branch -m 新しい分岐名分岐の削除方法
不要になった分岐を削除するには、以下のコマンドを使用します。
- 通常の削除方法（統合済み）
git branch -d 分岐名- 強制的な削除方法（未統合でも削除）
git branch -D 分岐名削除は慎重に判断して行ってください。
削除前には必ず分岐の内容を確認しましょう。
git branchの現在位置確認方法
多くの分岐を操作していると、自分の作業位置が分からなくなります。
現在の作業分岐を確認するには、以下のコマンドを使います。
git branch --show-currentまた、「git branch」コマンドでも確認は可能です。
表示された分岐一覧のうち、「*」マークが現在の位置です。
git branch迷った時は、このコマンドをすぐに実行し、自分の作業位置を把握しましょう。
現在位置の確認は、作業ミスを防ぐための基本です。
git branch活用時の注意点
git branchを使用する際には、以下の注意点があります。
- 分岐名は具体的かつ短くする
- 作業が終了した分岐は早めに削除する
- 分岐の数を増やしすぎない
分岐が多すぎると、作業内容が分かりにくくなり、管理もしにくくなります。
また、紛らわしい分岐名は作業ミスの原因です。
これらを避けるために、チーム内で分岐作成のルールを決めておくと良いでしょう。
ルールを明確にすることで、効率的な作業が可能となります。
git branchよくあるエラー対処
git branchの操作では、エラーが出ることもあります。
よくあるエラーとその対処法をまとめました。
エラー1：分岐が削除できない
原因：分岐の変更が統合されていない
対処法：統合後に削除、または強制削除を行う
git branch -D 分岐名エラー2：分岐の切替ができない
原因：未保存の変更が分岐にある
対処法：変更を保存または元に戻して再度試す
エラーが出た場合は落ち着いて対処しましょう。
普段からこまめに作業を記録することが重要です。
git branch便利コマンドまとめ
git branchを使った作業で役立つ、便利なコマンドをまとめました。
- 遠隔リポジトリを含めた一覧表示
git branch -a- 作成と切替を同時に行う
git checkout -b 分岐名- 統合済みの分岐を確認する
git branch --merged- 未統合の分岐を確認する
git branch --no-merged便利なコマンドを活用することで、作業効率が大きく向上します。
よく使うコマンドを覚えて、作業をスムーズに進めましょう。
git branch関連コマンド早見表
git branchでよく使われるコマンドを一覧表にまとめました。
作業中にすぐ確認できるよう、ぜひ手元に置いて活用してください。
| 操作内容 | コマンド |
|---|---|
| 一覧表示 | git branch |
| 全一覧表示 | git branch -a |
| 分岐作成 | git branch 分岐名 |
| 分岐切替 | git checkout 分岐名 |
| 作成と切替同時 | git checkout -b 分岐名 |
| 分岐削除（統合済み） | git branch -d 分岐名 |
| 分岐削除（強制） | git branch -D 分岐名 |
| 分岐名変更 | git branch -m 古名 新名 |
| 現在位置の確認 | git branch --show-current |
| 統合済み確認 | git branch --merged |
| 未統合確認 | git branch --no-merged |
この早見表を活用し、git branchを効率よく使いこなしましょう。
