「Zwiftを始めたいけど、スマートトレーナーって重くて出し入れが面倒そう…」「マンションだから騒音が心配」「機材を揃えると予算オーバーしそう」
こんな悩み、Zwiftに興味を持った方なら一度は感じたことがあるんじゃないでしょうか。特にマンション住まいだと、15kg以上あるトレーナーを毎日出し入れするのは正直しんどいですよね。
そこで注目したいのが、2025年に登場したElite(エリート)の新作スマートトレーナー「RIVO with Zwift Cog and Click」です。わずか10kgという軽さに加え、バーチャルシフティングシステム「Zwift Cog and Click」を標準搭載。箱を開けてすぐにZwiftの世界を体験できる、まさに「Zwift Ready」なトレーナーとして注目を集めています。
この記事では、Elite RIVOのスペックや機能、海外レビューでの評価、競合製品との比較まで詳しく解説していきます。
Elite RIVOを選ぶ理由
スマートトレーナーを選ぶ際、多くの方が重視するポイントは「価格」「静音性」「収納のしやすさ」「セットアップの簡単さ」ではないでしょうか。
Elite RIVOは、これらの要素をバランスよく満たしている点が特徴です。特に注目すべきは以下の3点です。
| ポイント | Elite RIVOの特徴 |
|---|---|
| 軽量・コンパクト | 本体重量約10kg、折りたたみ時幅16cm |
| Zwift即対応 | Zwift Cog and Click標準搭載、追加投資不要 |
| サイレントシフト | チェーン移動なしの完全無音変速 |
Zwift Cog and Clickが標準搭載されているため、別途アップグレードキットを購入する必要がありません。競合製品では別売りで2万円以上かかるケースもあるので、トータルコストで考えると魅力的な選択肢といえます。
Elite RIVO with Zwift Cog and Clickの詳細を見る
Elite RIVO with Zwift Cog and Click 基本スペック
本体仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| メーカー | ELITE(エリート)- イタリア |
| タイプ | ダイレクトドライブ式スマートトレーナー |
| 本体サイズ(設置時) | 523×698×493mm |
| 本体サイズ(収納時) | 523×164×493mm |
| 重量 | 約10kg |
| フライホイール重量 | 3.5kg |
| 価格(日本) | 109,100円(税込) |
| 価格(EU) | €519.00 |
パフォーマンス仕様
| 項目 | スペック |
|---|---|
| パワー精度 | ±2.5% |
| 最大再現勾配 | 18% |
| 最大パワー | 920W(20km/h時)、2,000W(40km/h時) |
| 最大ユーザー体重 | 110kg |
| 対応ドライブトレイン | 8-12速 |
接続・通信
| 項目 | スペック |
|---|---|
| Bluetooth | デュアルチャンネル対応 |
| WiFi | 2.4GHz対応 |
| ANT+ | 非対応 |
| バーチャルシフティング | 24段階 |
Bluetooth®デュアルチャンネルにより、サイクルコンピューターとトレーニングアプリへ同時接続が可能です。
Zwift Cog and Clickとは
Zwift Cog and Clickは、Zwiftが提供するバーチャルシフティングシステムです。14Tのシングルコグ(Zwift Cog)とワイヤレスコントローラー(Zwift Click)を組み合わせることで、物理的なギアチェンジなしにZwiftアプリ内で24段階の仮想変速を実現します。
Zwift Cogの特徴
Zwift Cogはトレーナーにプリインストールされており、8-12速のドライブトレインと互換性があります。ディレイラー調整が不要でセットアップが簡単なのも嬉しいポイント。また、Cogは取り外し可能で、9-12速の通常カセットを装着すれば他のトレーニングアプリでも使用できます。
Zwift Clickの特徴
Zwift Clickはハンドルバーに装着するワイヤレスコントローラーです。シフティングだけでなく、ステアリング操作、メニューナビゲーション、Ride On送信なども可能です。
変速時にチェーンが移動しないため、ノイズがなく、ドライブトレインの摩耗もなく、毎回完璧なシフティングが実現できます。
Elite RIVOの注目機能
軽量設計と折りたたみ構造
Elite RIVOの本体重量は約10kgで、同価格帯のダイレクトドライブトレーナーとしてはクラス最軽量クラスです。参考までに、Wahoo KICKR Core 2は約18kgとされており、RIVOは約42%軽量ということになります。
脚部は折りたたみ可能で、収納時の幅はわずか16cm。メインフレームと一体化したキャリングハンドルが付いているため、持ち運びがしやすい設計になっています。
Easy Start機能
Easy Start機能は、ペダリングを一時停止した後の再開時に、ジャークやパワードロップなしにスムーズに設定した負荷に戻る機能です。インターバルトレーニングでの使い勝手が向上します。
Supertuck機能
ペダリングを停止すると即座にパワー出力がドロップし、Zwiftアプリがこれを検知してアバターのエアロポジションを自動的に発動させる機能です。下り坂での挙動がよりリアルになるとされています。
Bridge機能
心拍計やケイデンスセンサーをトレーナー経由でトレーニングアプリに転送できる機能です。Apple TVのようにBluetooth接続数に制限があるデバイスで特に重宝します。
WiFi接続とファームウェア自動更新
2.4GHz WiFiに対応しており、一度ネットワーク設定を行えば、以降は電源オン時に自動で接続し、ファームウェアの更新も自動で行われます。
海外レビューでの評価
BikeRadarの評価
BikeRadarのレビューでは、Elite RIVOは5点満点中3点の評価を受けています。
高く評価されている点として、「軽量でコンパクト」「静音性に優れている」「便利なキャリングハンドル付き」といった点が挙げられています。
課題として指摘されている点は、「データ精度に若干の課題がある」「WiFi経由でのバーチャルシフティングに非対応」「Bluetooth接続時のRace Mode非対応」「自動キャリブレーション機能がない」「セットアップ説明の改善が必要」といった内容です。
レビューの結論では、「Elite RIVOは非常に軽量でコンパクトなスマートトレーナーだが、主要な競合製品と比較するとパフォーマンス面で劣る部分がある」と評されています。
フライホイールに関する指摘
BikeRadarのレビューでは、RIVOの3.5kgフライホイールについて、KICKR Core 2の5.4kgと比較して軽いため、重いギアでのペダリング感覚がやや不自然になるという指摘があります。「KICKRの重いフライホイールが勝る。RIVOも悪くないが、KICKRは素晴らしい」という評価です。
DC Rainmakerの評価
DC Rainmaker(Ray Maker氏)は2025年6月のハンズオンレビューで、「ショーフロアでの短時間のペダル漕ぎでは実際の乗車時間には及ばない」としつつ、秋に向けた本格的なレビューを予定していると述べています。
気になる点・注意点
フライホイールが軽め
3.5kgのフライホイールは、競合製品(KICKR Core 2の5.4kgなど)と比較すると軽量です。海外レビューでは、重いギアでのペダリング感覚が実走とやや異なるという指摘があります。ただし、この点は軽量化とのトレードオフであり、毎日の出し入れを重視する方には許容範囲かもしれません。
パワー精度は±2.5%
±2.5%のパワー精度は、KICKR Core 2の±2%と比較するとやや劣ります。ただし、一般的なトレーニング用途では0.5%の差を体感することは難しいとされています。競技レベルで厳密なパワー管理が必要な方は、より高精度なモデルを検討した方が良いかもしれません。
Race Mode非対応
Bluetooth接続時の高速データ送信機能「Race Mode」には対応していません。Zwiftのレースイベントで上位を狙うシリアスライダーにとっては、この点が気になる可能性があります。
ANT+非対応
ANT+接続には対応していないため、ANT+のみ対応の旧型デバイスとは接続できません。ただし、現在の主流はBluetooth接続であり、多くのユーザーには影響がないと考えられます。
自動キャリブレーション非搭載
自動キャリブレーション機能がないため、定期的に手動でキャリブレーションを行う必要があります。
KICKR Core 2との比較
同価格帯の競合製品として、Wahoo KICKR Core 2との比較を見てみましょう。
| 項目 | Elite RIVO | Wahoo KICKR Core 2 |
|---|---|---|
| 価格(税込目安) | 109,100円 | 約120,000円 |
| Zwift Cog | 標準搭載 | 別売り(約22,000円) |
| 重量 | 約10kg | 約18kg |
| フライホイール | 3.5kg | 5.4kg |
| パワー精度 | ±2.5% | ±2% |
| 最大勾配 | 18% | 16% |
| 持ち手 | あり | なし |
| 折りたたみ | 可能(幅16cm) | 不可 |
| Race Mode | 非対応 | 対応 |
RIVOが向いている方
軽量・コンパクトさを重視する方、マンション住まいで毎日出し入れする方、Zwift Cog込みのトータルコストで考えたい方、収納スペースが限られている方に向いていると考えられます。
KICKR Core 2が向いている方
ペダリングの滑らかさを重視する方、レースで上位を狙いたい方、パワー精度を優先する方、設置したままにできるスペースがある方には、KICKR Core 2の方が適しているかもしれません。
互換性と拡張性
対応アプリ
Zwift Cogを取り外して通常の9-12速カセットを装着することで、以下のアプリにも対応可能です。
| アプリ | 対応状況 |
|---|---|
| Zwift | 対応(Zwift Ready認定) |
| My E-Training | 対応 |
| MyWhoosh | 対応 |
| Rouvy | 対応 |
| Kinomap | 対応 |
| Bkool | 対応 |
関連アクセサリとの互換性
RIVOは以下のElite製アクセサリと組み合わせて使用できます。
| 製品 | 機能 |
|---|---|
| Rizer | 勾配シミュレーター+ステアリング |
| Aria | スマートファン(データ連動で風量自動調整) |
| Square | スマートバイクフレーム |
付属特典
RIVO購入時にはZwift 2ヶ月間無料メンバーシップが付属します。Zwiftの月額料金は通常約2,400円程度なので、約4,800円相当の特典ということになります。
まとめ:Elite RIVOはどんな人に向いているか
Elite RIVO with Zwift Cog and Clickは、「軽量・コンパクト」と「Zwift即対応」を両立させた、2025年注目のスマートトレーナーです。
約10kgという軽さと折りたたみ設計により、マンション住まいでも毎日の出し入れが苦にならない点が最大の魅力です。Zwift Cog and Clickが標準搭載されているため、追加投資なしでバーチャルシフティングを体験でき、トータルコストで考えると競争力のある価格設定といえます。
一方で、フライホイールの軽さやパワー精度、Race Mode非対応といった点で、競合のKICKR Core 2に劣る部分があることも事実です。ペダリングの滑らかさや精度を最優先する方には、より上位のモデルを検討することをおすすめします。
向いている方:マンション住まいで毎日出し入れしたい方、収納スペースが限られている方、Zwiftをこれから始める方、セットアップの簡単さを重視する方、トータルコストを抑えたい方。
向いていない方:ペダリングの滑らかさを最優先する方、Zwiftレースで上位を目指す方、厳密なパワー管理が必要な競技者、ANT+デバイスとの接続が必須の方。
毎日気軽にZwiftを楽しみたい方、限られたスペースで効率的にトレーニングしたい方にとって、Elite RIVOは有力な選択肢になるのではないでしょうか。
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商品情報は2025年12月時点のものです。最新情報は商品ページでご確認ください。


