Rails 7から標準搭載された「Turbo」は、JavaScriptを最小限に抑えながら、SPAのような高速で快適なユーザー体験を実現できるフレームワークです。
この記事では、Turboの基本的な仕組みや特徴、Railsアプリケーションでの活用方法を初心者向けにわかりやすく解説します。
Turboとは？
Turboとは、Railsの開発元であるBasecampが開発したHotwireの一部で、JavaScriptを最小限に抑えつつ高速でインタラクティブなWebアプリケーションを実現するためのフレームワークです。
Rails 7以降では標準搭載されているため、特別な設定なしで簡単に利用できます。
Turboの主要コンポーネント
Turboは主に「Turbo Drive」「Turbo Frames」「Turbo Streams」の3つのコンポーネントで構成されています。
それぞれが異なる役割を持ち、組み合わせて使うことでシンプルかつ効率的な開発を可能にします。
Turbo Driveでページ遷移を高速化
Turbo Driveは、ページ遷移時にHTML全体を再読み込みせず、差分のみを取得して更新する仕組みです。
SPAのようなスムーズなユーザー体験を提供しつつ、複雑なJavaScriptコードを記述する必要がありません。
Turbo Framesでページをシンプルに管理
Turbo Framesを使うと、ページ内の特定の領域を独立したフレームとして扱い、その部分だけを個別に更新できます。
これにより、複雑なページ構成でもコードがシンプルになり、メンテナンス性が向上します。
Turbo Streamsでリアルタイムな更新を簡単に
Turbo Streamsは、サーバーからクライアントへリアルタイムにHTMLの更新を送信できる仕組みです。
ActionCableと連携することで、チャットや通知機能などリアルタイム性が求められる機能を手軽に実装できます。
TurboをRailsで使い始める方法
Rails 7以降のプロジェクトでは、Turboが標準で組み込まれているため、追加のインストール作業は不要です。
新規プロジェクトを作成したら、すぐにTurboの機能を試してみることができます。
Turboを導入するメリットとは？
Turboを導入すると、JavaScriptの記述量が減り、開発効率が大幅に向上します。
また、ページ遷移やリアルタイム更新が高速化されるため、ユーザーにとって快適なWeb体験を提供できます。
Rails × Turboを活用して、シンプルで高速なモダンWeb開発を始めましょう。
