
Zwiftでライドを終えるたびに表示される「プログレスレポート」画面。2025年12月のアップデートで大幅に刷新されたこの機能には、トレーニングの成果を最大化するためのヒントが詰まっています。
この記事では、プログレスレポート画面に表示される各指標の意味と、トレーニングに活かすための具体的な見方を解説します。
プログレスレポートとは
プログレスレポートは、Zwiftバージョン1.104(2025年12月16日リリース)で導入された新しいライド終了後画面です。従来の「Ride Streaks」画面に代わり、フィットネス、達成状況、長期的な成長を1つのサマリーにまとめて表示します。
この機能の最大の特徴は、単なる走行記録ではなく「トレーニング負荷のバランス」を可視化してくれる点にあります。Zwiftが長期フィットネス(過去42日間のトレーニング蓄積)と短期疲労(直近7日間の負荷)を比較分析し、今のトレーニング状態を5段階のステータスで教えてくれるのです。
プログレスレポート画面の3つのセクション
プログレスレポート画面は3つの主要セクションで構成されています。それぞれの内容を順に見ていきましょう。
キャリア進行

キャリア進行セクションでは、Zwift内での成長を確認できます。現在のレベルと次のレベルまでに必要なXP(経験値)が表示されるため、レベルアップまでの進捗が一目でわかります。
また、バイクアップグレード進捗も確認可能です。Zwiftでは各バイクに5段階のアップグレードが用意されており、乗り込むほどにバイクが強化されていきます。プログレスレポートを見れば、次のアップグレードまであとどれくらいかがすぐにわかります。獲得したルートバッジやアチーブメントも表示されるため、コレクション状況の確認にも便利です。
パフォーマンス

パフォーマンスセクションには、パワー関連の重要指標がまとまっています。
| 表示項目 | 内容 |
|---|---|
| パワーベスト | 過去1年間の5秒/1分/5分/20分ベスト |
| FTP | 現在のFunctional Threshold Power |
| レーススコア | Zwiftレースでのパフォーマンス評価値 |
パワーベストは過去1年間の記録が表示されるため、シーズンを通じた成長を確認できます。5秒ベストはスプリント力、1分ベストはアタック力、5分ベストはVO2max、20分ベストはFTP推定の指標として参考になります。
フィットネストレンド

フィットネストレンドセクションでは、週間目標の進捗状況、連続ライド日数(ストリーク)、累積の距離・獲得標高・消費カロリーを確認できます。
このセクションで最も重要なのが「トレーニングスコア」と「トレーニングステータス」です。これらについては次のセクションで詳しく解説します。
トレーニングステータスの5段階を徹底解説
トレーニングステータスは、現在のトレーニング状態を5段階で表示する指標です。長期フィットネス(42日間の蓄積)と短期疲労(7日間の負荷)のバランスから算出されます。
レディ
トレーニングを開始する、または再開する準備が整った状態です。長期間のブランクがあった後や、リカバリー期間を経て体が回復した状態を示します。この状態であれば、積極的にトレーニングを始めても問題ありません。
フレッシュ
アクティブに活動しており、新たな挑戦に向けた準備が万端な状態です。適度なトレーニングと十分なリカバリーのバランスが取れていることを示しています。この状態でハードなワークアウトやレースに挑むと、良いパフォーマンスを発揮できる可能性が高いです。
プロダクティブ
継続的にトレーニングを行い、かつリカバリーも良好な理想的な状態です。トレーニング負荷と回復のバランスが取れており、着実にフィットネスが向上している段階といえます。多くのライダーにとって、この状態を維持することがトレーニングの目標となります。
オーバーリーチ
トレーニング量が多く、より多くのリカバリーが必要な状態です。短期的な高負荷トレーニングブロックを実施している場合はこの状態になることがありますが、長期間続く場合は注意が必要です。Zwift公式によれば「Rest weeks are essential for recovery and peak パフォーマンス(休息週はリカバリーとピークパフォーマンスに不可欠)」とされています。この状態が続く場合は、計画的な休息日やリカバリーライドを取り入れることが推奨されます。
デトレーニング
トレーニング量の減少によりフィットネスが低下している状態です。長期間ライドから離れていたり、トレーニング頻度が大幅に減少した場合にこのステータスになります。フィットネスを維持・向上させるには、トレーニングの再開や頻度の増加が必要です。
トレーニングスコアの見方と活用
トレーニングスコアは、トレーニングの強度・時間・頻度を1つの数値にまとめた指標です。いわゆる「CTL(Chronic Training Load:長期トレーニング負荷)」に相当する概念で、過去42日間の平均的なトレーニング負荷を表します。
この数値が高いほど、最近のトレーニング量が多いことを示します。ただし、数値が高ければ良いというわけではありません。重要なのはトレーニングスコアとトレーニングステータスのバランスです。
トレーニングスコアが上昇傾向でトレーニングステータスが「プロダクティブ」であれば、トレーニングが順調に進んでいると判断できます。一方、トレーニングスコアが高くてもステータスが「オーバーリーチ」の場合は、負荷に対してリカバリーが追いついていない可能性があります。
定期的にプログレスレポートを確認し、両者のバランスを見ながらトレーニング計画を調整することで、オーバートレーニングを避けながら効率的にフィットネスを向上させることができます。
Weekly Goals設定ガイド
プログレスレポートでは週間目標の進捗も確認できます。目標は以下の5種類から選択可能です。
| 目標タイプ | 説明 | おすすめの人 |
|---|---|---|
| Time(時間) | 週間ライド時間 | 忙しい中でも継続重視の人 |
| Distance(距離) | 週間走行距離 | 具体的な距離目標がある人 |
| Calories(カロリー) | 週間消費カロリー | ダイエット目的の人 |
| Stress Points(SP) | 週間ストレスポイント | パワーベースで管理したい人 |
| Kilojoules(kJ) | 週間消費エネルギー | トレーニング負荷を精密に管理したい人 |
初心者には「Time(時間)」がおすすめです。週3回×1時間など、シンプルな目標設定がしやすく、継続のモチベーション維持に役立ちます。パワーメーターやスマートトレーナーを使用している中級者以上は「Stress Points」や「Kilojoules」を活用することで、より精密なトレーニング管理が可能になります。
Zwift Companion連携
プログレスレポートの情報は、スマートフォン用アプリ「Zwift Companion」でも確認できます。Companionアプリでは、Training Goals、トレーニングスコア、トレーニングステータス、Zwift Streakの推移を履歴グラフとして表示する機能があります。
これにより、Zwiftを起動していないときでも過去のトレーニング傾向を振り返ることができます。グラフでトレーニングスコアの推移を見れば、トレーニング負荷が増加傾向にあるのか、減少傾向にあるのかを視覚的に把握できます。
また、Zwiftは外部サービスとの連携にも対応しています。GarminやWahooデバイスで取得した屋外ライドのデータをZwiftに同期することで、インドア・アウトドアを問わずトータルのトレーニング状況を管理できます。
よくある質問
プログレスレポート画面はどこで見られますか?
毎回のライド終了後に自動的に表示されます。ただし、現時点では表示時間が約15秒と短く、その後は自動的に画面が切り替わります。じっくり確認したい場合はスクリーンショットを撮るか、Zwift Companionアプリで履歴を確認する方法がおすすめです。
ホーム画面からプログレスレポートを見ることはできますか?
2025年12月時点では、ライドを完了しないとプログレスレポート画面にアクセスできません。Zwift公式フォーラムでは「ホーム画面からアクセスできるボタンの追加」がユーザーから要望されており、今後のアップデートで対応される可能性があります。
トレーニングステータスが「オーバーリーチ」のまま変わりません
計画的な休息を取り入れましょう。1〜2日の完全休養日を設けるか、Zwiftの「Recovery Ride」などの軽いワークアウトを選択してください。休息を挟むことで、ステータスは徐々に「プロダクティブ」や「フレッシュ」へと回復していきます。
まとめ
プログレスレポートは、Zwiftのトレーニングを次のレベルに引き上げるための強力なツールです。キャリア進行でモチベーションを維持しながら、パフォーマンスでパワーデータをチェックしフィットネストレンドでトレーニングステータスとトレーニングスコアのバランスを確認する。この3つのセクションを活用することで、オーバートレーニングを避けながら効率的にフィットネスを向上させることができます。
まずは次回のライド終了後、プログレスレポート画面をじっくり確認してみてください。そしてZwift Companionアプリで過去の推移を振り返り、自分のトレーニング状態を把握することから始めましょう。


