「後ろから車が来てるの、気づいてなかった…」「電気自動車って静かだから、いつの間にか真横に来てて怖い」「振り返って後方確認するたびにフラついて危ない」
ロードバイクやクロスバイクに乗っている方なら、こういった経験があるんじゃないでしょうか。後方から接近する車両を把握するのって、意外とストレスなんですよね。
そこで注目されているのがレーダーテールライト。後方160m先から接近する車両を検知して、サイクルコンピューターやスマートフォンに通知してくれるデバイスです。ただ、定番のGarmin Varia RTL515は約27,000円とちょっと手が出しにくい価格帯。
今回紹介するCYCPLUS L7は、Garminの約半額となる13,000〜17,000円台で購入できるレーダーテールライトです。2025年3月に日本の技適を取得し、国内でも安心して使用できるようになりました。
価格だけでなく、レーダーテールライト最小・最軽量クラスのコンパクトさと、最大36時間という驚異的なバッテリー持続時間も特徴。メーカー情報や各種レビューをもとに、この製品の実力を詳しく見ていきます。
CYCPLUS L7を選ぶ理由
レーダーテールライトを検討する際、多くの方が最初にGarmin Variaを候補に挙げます。実績と信頼性では間違いなくトップですが、約27,000円という価格は「ちょっと試してみたい」という段階ではハードルが高いと感じる方も多いのではないでしょうか。
CYCPLUS L7が注目されているのは、以下の3つの理由からです。
まず価格。13,200〜17,299円という価格帯は、Garminの約半額。レーダーテールライトを初めて導入する方にとって、試しやすい価格設定となっています。
次にサイズ。76.5×37×25mmというサイズは、主要なレーダーテールライトの中で最もコンパクト。重量も67gと軽量で、愛車のシルエットを崩さないスマートな見た目が評価されています。
そしてバッテリー。レーダーのみモードで最大36時間、点滅モードでも最大25時間という稼働時間は、競合製品と比較しても業界トップクラス。週末のロングライドでも電池切れの心配が少ないという点は大きなメリットです。
基本スペック
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| サイズ | 76.5×37×25 mm |
| 重量 | 67g |
| 検知距離 | 最大160m |
| 検知速度範囲 | 時速6〜160km/h |
| バッテリー容量 | 2000mAh |
| 稼働時間(レーダーのみ) | 最大36時間 |
| 稼働時間(点滅モード) | 最大25時間 |
| 防水等級 | IPX6 |
| 充電端子 | USB Type-C |
| 接続 | ANT+ / Bluetooth 5.0 |
| 視認角度 | 270° |
本体以外に、シートポストマウント、サドルバッグ用クリップ、USB Type-Cケーブル、日本語対応の説明書が付属しています。取り付けアタッチメントが複数付属するため、様々な形状のシートポストに対応できる点がレビューでも評価されています。
注目したい機能
160m後方からの車両検知
FMCW(周波数変調連続波)レーダーを搭載し、最大160m後方から接近する車両を検知します。検知角度は水平±20°、垂直±5°〜±10°で、時速6〜160km/hの速度差がある車両に対応。メーカー情報によると、複数台の車両も同時に検知できるとされています。
ANT+/Bluetooth両対応の幅広い互換性
ANT+とBluetooth 5.0の両方に対応しているため、Garmin、Wahoo、Brytonなど主要なサイクルコンピューターはもちろん、スマートフォンやスマートウォッチとも連携可能です。専用アプリを使えば、iPhoneやAndroidの画面上でも後方車両の接近状況を確認できます。
270°の広い視認角度
テールライトとしての視認角度は270°。競合のGarminやBrytonが220°であることを考えると、より広い範囲からの被視認性が期待できます。点灯モードは常灯、点滅、呼吸、レーダーモードの4種類から選択可能です。
自動ブレーキ検知機能
Gセンサーを内蔵しており、減速を検知すると自動的にライトの点灯パターンが変化。後続車両に対してブレーキングを視覚的に伝えることができます。
USB Type-C充電
現代的なUSB Type-C端子を採用。モバイルバッテリーからの充電も可能なため、ロングライド中の継ぎ足し充電にも対応できます。なお、競合のGarmin Varia RTL515はmicroUSB端子となっています。
レビューで評価されている点
コストパフォーマンスの高さ
レビューで最も多く挙げられているのが価格対性能比の高さです。「Garminの半額以下でレーダー機能が手に入る」「初めてのレーダーテールライトとして最適」という声が多く見られます。レーダーテールライトの導入ハードルを大きく下げた製品として評価されています。
コンパクトなサイズ感
「レーダーテールライトの中で最もコンパクト」「ロゴも控えめで、愛車の見た目を損なわない」という点も好評です。サイクリストにとって機材の見た目は重要な要素であり、できるだけシンプルに仕上げたいという方に向いています。
バッテリー持続時間の長さ
「週末100kmライドでも余裕がある」「充電頻度が少なくて済む」という評価も多く見られます。2000mAhの大容量バッテリーと効率的な電力管理により、競合製品を大きく上回るバッテリー持続時間を実現しています。
継続的なファームウェア更新
メーカーが数ヶ月ごとにファームウェアアップデートを提供しており、検出精度の向上に継続的に取り組んでいる点も評価されています。購入後も製品が改善されていく安心感があります。
気になる点・注意点
市街地での誤検知
レビューでは「市街地での誤検知が発生することがある」という報告があります。これはメーカーが安全マージンを重視した敏感な設定にしているためとされていますが、交通量の多い都市部では警告が頻繁に鳴る可能性があります。
ただし、専用アプリからレーダー感度の調整やON/OFF切り替えが可能なため、市街地ではレーダーをOFF、郊外でONに切り替えるという使い方が推奨されています。
明るさは控えめ
テールライトとしての明るさは40ルーメン。競合のGarmin(65ルーメン)やBryton(73ルーメン)と比較するとやや控えめです。日中の視認性を重視する場合は、別途テールライトを併用するという選択肢もあります。
防水性能はIPX6
防水等級はIPX6で、競合のIPX7と比較すると若干劣ります。IPX6は「あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない」というレベルで、通常の雨天走行には問題ありませんが、長時間の豪雨や水没には注意が必要です。
検知精度について
海外の詳細なレビューでは「Garminと比較すると検知精度にはまだ改善の余地がある」という指摘もあります。一方で「車両を見逃したことはない」「複数車両の検知も良好に機能する」という評価もあり、価格を考慮すれば十分な性能という見方が多いようです。
競合製品との比較
| 項目 | CYCPLUS L7 | Garmin Varia RTL515 | Bryton Gardia R300L |
|---|---|---|---|
| 価格(税込) | 約13,200〜17,299円 | 約27,280円 | 18,480円 |
| サイズ | 76.5×37×25mm | 98.6×19.7×39.6mm | 97×20.9×40mm |
| 重量 | 67g | 71.0g | 66g |
| 検知距離 | 最大160m | 最大140m | 最大190m |
| バッテリー(デイモード) | 最大25時間 | 最大16時間 | 最大17時間 |
| 明るさ | 40ルーメン | 65ルーメン | 73ルーメン |
| 防水 | IPX6 | IPX7 | IPX7 |
| 充電端子 | USB Type-C | microUSB | USB Type-C |
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Garmin Varia RTL515は長年にわたりレーダーテールライトのベンチマークとされてきた製品です。検知精度と信頼性では定評がありますが、価格は約27,000円と最も高価。充電端子がmicroUSBという点も、現代では少し古さを感じる部分です。
Bryton Gardia R300Lは検知距離190mと最長で、明るさも73ルーメンと最も明るい製品です。価格も18,480円とGarminより手頃ですが、CYCPLUS L7よりは高くなります。
CYCPLUS L7は価格、サイズ、バッテリー持続時間で優位性があり、コストパフォーマンスを重視する方に向いています。一方、明るさと防水性能では競合に劣るため、その点を重視する場合は他の選択肢も検討する価値があります。
こんな方に向いています
週末のロングライドで後方確認のストレスを減らしたい方、レーダーテールライトを初めて導入する方にCYCPLUS L7は適しています。Garmin Variaの価格がネックで導入を躊躇していた方にとって、約半額で試せるのは大きなメリットです。
また、愛車のシルエットをできるだけ崩したくない方、コンパクトなデバイスを好む方にも向いています。長時間のライドが多く、バッテリー持続時間を重視する方にとっても、最大36時間という稼働時間は魅力的です。
郊外の交通量が少ない道を主に走る方であれば、レーダー機能を十分に活かせるでしょう。ANT+/Bluetooth両対応なので、お使いのサイクルコンピューターやスマートフォンとの連携も問題ありません。
一方、交通量の多い市街地を中心に走る方は、誤検知の発生を考慮する必要があります。また、テールライトとしての明るさを重視する方、IPX7以上の防水性能が必要な方、検知精度を最優先する方は、GarminやBrytonも含めて検討することをおすすめします。
まとめ
CYCPLUS L7は、Garminの約半額という価格でレーダーテールライト市場に参入した注目製品です。76.5×37×25mmという最小クラスのサイズと67gの軽量設計、最大36時間という業界トップクラスのバッテリー持続時間が特徴となっています。
160m後方からの車両検知、ANT+/Bluetooth両対応の幅広い互換性、270°の視認角度など、基本性能は十分。2025年3月に日本の技適を取得し、国内でも安心して使用できるようになりました。
市街地での誤検知や、明るさ・防水性能が競合に劣る点は注意が必要ですが、価格を考慮すれば十分なパフォーマンスを発揮する製品です。レーダーテールライトの導入を検討している方にとって、試しやすい選択肢と言えるでしょう。
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商品情報は2025年12月時点のものです。価格や仕様は変更される場合がありますので、最新情報は商品ページでご確認ください。


