「GitHub Copilotって聞いたことあるけど、導入は難しそう…」
「プログラミング学習中の初心者でも、AIの助けを借りられる?」
「Copilot Chatって何?どうやって使うの?」
そんな疑問や不安をお持ちのあなたへ。
GitHub Copilotは、AIがあなたのコーディングを強力にサポートしてくれる画期的なツールです。うまく使えば、開発スピードが向上するだけでなく、新しいプログラミングの知識を学ぶ手助けにもなります。
この記事では、プログラミング初心者の方や、VSCodeの操作にまだ慣れていない方でも、迷わず簡単にGitHub Copilotと対話型AIアシスタント「Copilot Chat」をVisual Studio Code(VSCode)に導入し、基本的な設定を完了するまでの全手順を、丁寧に解説します。
この記事を最後まで読めば、あなたもAIコーディング支援のメリットをすぐに体験できます!
始める前に:準備するものリスト
GitHub CopilotをVSCodeでスムーズに使い始めるために、以下の3点をご確認ください。
- Visual Studio Code (VSCode) 本体: まだインストールしていない場合は、以下の公式サイトからダウンロードしてインストールしておきましょう。基本的な使い方に慣れていると、よりスムーズに進められます。
- GitHub アカウント: CopilotはGitHubアカウントが必要です。持っていない場合は、無料で作成できます。
- (重要) GitHub Copilot サブスクリプション: Copilotは有料サービスです(無料トライアルあり)。GitHub上でサブスクリプション登録が必要です。学生や特定のオープンソース開発者は無料の場合があります。Copilot Chatの利用にもこの登録が必要です。
- GitHub Copilot 公式サイト で詳細を確認し、登録を済ませてください。
準備はOKですか? では、インストール作業に進みましょう!
GitHub Copilotとは? AIペアプログラマーの実力
GitHub Copilotは、GitHubとOpenAIが共同開発した「AIペアプログラマー」です。あなたが書いているコードの文脈やコメントをAIが理解し、次のようなサポートを提供します。
- インラインコード提案: コードを書き始めると、続きやメソッド全体を灰色(ゴーストテキスト)で提案(Tabキーで採用)。
- 定型コードの自動生成: 面倒な繰り返し処理や基本的なコード構造を自動で生成。
- 言語/ライブラリ学習支援: 新しい構文やメソッドの使い方を例示。
- Copilot Chat (後述): 対話形式で質問、コード説明、デバッグ、テスト生成など。
これらを活用することで、コーディング時間の短縮、学習効率の向上、単純なミスの削減が期待できます。
VSCodeへのGitHub Copilotインストール手順
VSCodeにCopilot拡張機能を追加します。非常に簡単です。
- VSCodeを開く: まずはVSCodeを起動してください。
- 拡張機能ビューへ: 画面左のアクティビティバー(縦長のアイコンが並ぶエリア)にある、四角いブロックが組み合わさったようなアイコン(拡張機能 / Extensions)をクリックします。
- Copilotを検索: 拡張機能ビューの検索バーに「
GitHub Copilot
」と入力します。 - GitHub Copilotをインストール:
- 検索結果から「GitHub Copilot」を探します。
- 【重要】発行元(Publisher)が「GitHub」であることを必ず確認してください。 類似の非公式拡張機能に注意しましょう。
- 確認後、「インストール (Install)」ボタンをクリックします。
- Copilot Chatのインストール: 通常、「GitHub Copilot」をインストールすると、「GitHub Copilot Chat」も一緒にインストールされるか、推奨インストールとして表示されます。念のため、インストール後に左側のアクティビティバーに吹き出しのようなCopilot Chatアイコンが表示されるか確認しましょう。もし表示されなければ、同様に拡張機能検索で「
GitHub Copilot Chat
」(発行元: GitHub)を探してインストールしてください。
インストールが完了すると、ボタン表示が変わります。VSCodeの再読み込み(Reload)を求められたら、ボタンをクリックして従ってください。
初期設定:GitHubアカウントとの連携(認証)
CopilotとChatを使うために、あなたのGitHubアカウントとVSCodeを連携させます。
- サインイン要求の確認: インストール後、VSCode右下に「Sign in to GitHub」といったポップアップが表示されるか、ステータスバー(ウィンドウ下部)にCopilotアイコンと共にサインインを促す表示が出ます。
- サインイン開始: 表示された「Sign in to GitHub (GitHubにサインイン)」ボタンなどをクリックします。
- ブラウザでの認証: 自動的にWebブラウザが開き、GitHubの認証ページが表示されます。「Authorize Visual Studio Code (Visual Studio Codeを承認する)」といったボタンをクリックし、連携を許可します。(GitHubへのログインが必要な場合もあります)
- VSCodeでの完了確認: ブラウザでの認証が成功すると、VSCode側で認証完了のメッセージが表示されたり、ステータスバーのCopilotアイコンの状態が変わったりします。
これで、あなたのVSCodeでGitHub CopilotとChatが利用可能になりました!
動作確認(1):Copilotのコード補完(インライン提案)
まずは基本のコード補完が動くか見てみましょう。
- 適当なRubyファイル(例:
greeting.rb
)を作成または開きます。 - ファイルの種類に合った簡単な処理をコメントで記述します。 Ruby
# 名前を受け取って挨拶を返すメソッド
- コメントの次の行にカーソルを合わせると、Copilotが灰色の文字(ゴーストテキスト)で
def greet(name)
のようなメソッド定義やその中身の提案を表示するはずです。 - 提案を採用する場合は
Tab
キーを押します。不要な場合はそのまま入力を続けるかEsc
キーを押します。
これがCopilotの基本的なインライン提案機能です。
動作確認(2):Copilot Chatを使ってみよう!
次に、AIと「会話」しながらコーディングを進められるCopilot Chatの基本操作です。
- Copilot Chatを開く: Chatビューを開く方法はいくつかあります。
- 方法1: アクティビティバーのアイコン: VSCode左側のアクティビティバーにある 吹き出しのようなCopilot Chatアイコン をクリック。
- 方法2: メニューバーから: VSCode上部メニューから [表示] (View) > [チャット] (Chat) を選択。
- 方法3: コマンドパレットから: コマンドパレット(
Ctrl+Shift+P
orCmd+Shift+P
)で「Copilot Chat: Open Chat View
」を実行。 通常、サイドバーにチャット画面が表示されますが、設定によってはエディタ領域やパネルに表示されることもあります。
- 質問してみる: 開いたチャット画面下部の入力欄に、プログラミングに関する疑問を自由に入力してみましょう。
Rubyで配列からnil要素を削除するには?
RailsのActive Recordの関連付けについて教えて
AIが自然な日本語(または英語)で回答してくれます。
- コードについて対話する:
- コードの説明: エディタでコードを選択し、右クリックメニューから [Copilot] > [これを説明する] を選ぶか、Chat入力欄で
/explain
と入力(または選択)すると、そのコードの解説を生成します。 - エラー修正: コードを選択して
/fix
コマンドを使うと、バグの修正案を提案してくれます。 - その他スラッシュコマンド:
/
を入力すると、/tests
(テスト生成),/doc
(ドキュメント生成),/simplify
(コード単純化) など、便利なコマンドがたくさん表示されます。色々試してみましょう!
- コードの説明: エディタでコードを選択し、右クリックメニューから [Copilot] > [これを説明する] を選ぶか、Chat入力欄で
- コードを生成させる: 具体的な指示を与えて、新しいコードを作成させることもできます。
# 数値の配列を受け取り、その平均値を計算するRubyメソッドを作成して
# 現在の日付を "YYYY-MM-DD" 形式の文字列で返すRubyコードを書いて
Copilot Chatは、コーディング中の疑問解消、複雑なコードの理解、リファクタリング、テスト作成など、インライン提案だけではカバーしきれない幅広い場面で役立ちます。
うまくいかないときは?(トラブルシューティング)
もしCopilotが期待通りに動作しない場合は、以下を確認してみてください。
- GitHubサインイン状態: VSCodeステータスバーのCopilotアイコンを確認し、サインインされているかチェック。必要なら再度サインイン。
- Copilotサブスクリプション: GitHubサイトでCopilotのサブスクリプションが有効か確認。
- VSCodeの再起動: VSCodeを一度完全に終了し、再起動してみる。
- 拡張機能の有効化: VSCodeの拡張機能ビューで「GitHub Copilot」と「GitHub Copilot Chat」が有効になっているか確認。
- 競合する拡張機能: 他のコード補完系拡張機能と競合している可能性も稀にあります。一時的に他の拡張機能を無効にして試す。
- ネットワーク接続: 安定したインターネット接続があるか確認。
これらで解決しない場合は、公式ドキュメントを参照してください。
まとめ:AIと共に、もっと快適なコーディングの世界へ!
お疲れ様でした!この記事の手順に沿って、無事にVSCodeでGitHub CopilotとCopilot Chatを使い始められたでしょうか?
リアルタイムのコード提案(インライン) と 対話型のアシスタント(Chat) を使いこなせば、あなたのコーディングはもっと速く、もっと楽しく、そして学びの多いものになるはずです
特に初心者の方にとっては、エラーの原因を探ったり、新しい書き方を学んだりする際の強力な味方となってくれます。ぜひ日々の開発に積極的に取り入れて、そのパワーを実感してください。