ロードバイクのグローブの匂いは「オキシ漬け」で解決!洗い方を徹底解説

オキシ漬け

楽しいサイクリングの後、グローブを外した瞬間のあのモワッとした匂い…気になりますよね?しっかり洗っているはずなのに、なぜか取れないしつこい汗の匂いに、悩んでいるサイクリストは少なくありません。

普通の洗濯では、繊維の奥深くに染み込んだ汗や皮脂、そしてそれをエサに繁殖した雑菌までは、なかなか落としきれないのが現実です。

しかし、諦めるのはまだ早い!

この記事では、SNSでも「驚くほど匂いが消える」と話題の「オキシ漬け」による洗浄方法を、分かりやすく徹底解説します。この記事を読めば、誰でも簡単に、あの不快な匂いを根本から解決できますよ。

目次

なぜグローブは臭くなるのか?3つの原因を解説

そもそも、なぜロードバイクのグローブはあんなに臭くなってしまうのでしょうか。主な原因は3つあります。

  1. 汗と皮脂汚れの蓄積
    ライディング中、手は想像以上に汗をかいています。その汗や皮脂がグローブの繊維に吸収され、洗っても落としきれずに蓄積していくことが、匂いの根本的な原因です。
  2. 雑菌の繁殖
    蓄積された汗や皮脂は、雑菌にとって最高の栄養源です。雑菌がこれをエサに繁殖し、匂いの元となるガスを発生させます。これがいわゆる「生乾きの雑巾」と同じ匂いの正体です。
  3. 乾きにくい素材と構造
    衝撃吸収用のパッドが分厚かったり、縫い目が多かったりと、グローブは複雑な構造をしています。そのため非常に乾きにくく、湿った状態が長く続くことで、雑菌が繁殖するための絶好の環境(温床)となってしまうのです。

【本題】オキシ漬けでグローブの匂いを消す!具体的な手順

それでは、いよいよ本題のオキシ漬け洗浄術をご紹介します。手順はとてもシンプルなので、ぜひ試してみてください。

準備するものリスト

オキシクリーン

酸素系漂白剤の代表格。日本版とアメリカ版がありますが、洗浄力が高いのはアメリカ版です。ただし、日本版の方が界面活性剤不使用で生地に優しいなど特徴があります。どちらでもOKです。

バケツや洗面器

グローブがしっかり浸かる大きさのもの。

お湯(40〜60℃)

オキシクリーンが最も効果を発揮する温度です。給湯器の設定で簡単に用意できます。

ゴム手袋

手荒れ防止のために必ず着用しましょう。

(あれば)汚れてもいい歯ブラシ

細かい部分の汚れ落としに便利です。

手順

STEP
オキシ液を作る

まず、バケツや洗面器に40〜60℃のお湯を溜めます。お湯4リットルに対し、オキシクリーン付属スプーン1杯程度が目安です。粉が完全に溶け切るまで、しっかりとかき混ぜてください。この「しっかり溶かす」のが効果を高める最初のポイントです。

STEP
グローブを漬ける

作ったオキシ液に、グローブを完全に沈めます。浮いてきてしまう場合は、水の入ったペットボトルなどを重しにすると良いでしょう。

このまま30分〜2時間ほど漬け置きします。しばらくすると、汚れが溶け出してきて、透明だったお湯がだんだん濁ってくるはず。これが、匂いの元が分解されている証拠です!

STEP
優しくもみ洗い

漬け置きが終わったら、オキシ液の中でグローブを優しくもみ洗いします。ゴシゴシ擦ると生地を傷めてしまうので、あくまで優しく行うのがコツです。手のひらのパッド部分など、特に汚れが気になる箇所は、古い歯ブラシで軽くこすると、さらに汚れが落ちやすくなります。

STEP
徹底的にすすぐ

洗浄成分がグローブに残っていると、肌荒れの原因になったり、生地を傷めたりします。蛇口から流れる水で、ヌルヌルした感じが完全になくなるまで、念入りにすすぎましょう。

STEP
正しい方法で乾かす

最後の乾燥が、匂いを再発させないための重要な仕上げです。

  • NGな乾かし方:
    • 雑巾のように強くねじり絞る(パッドや生地が傷みます)
    • 乾燥機にかける(熱で素材が縮んだり劣化したりします)
    • 直射日光に当てる(色褪せや素材の劣化に繋がります)
  • OKな乾かし方:
    まず、乾いたタオルの間にグローブを挟み、上から押さえるようにして水気を取ります。もしくは、洗濯ネットに入れて、洗濯機で1分ほど軽く脱水するのも効果的です。 その後、風通しの良い日陰で、形を整えて干しましょう。クリップ付きのハンガーで手首側を挟んで吊るすと、内側まで空気が通りやすく、効率的に乾かせます。

オキシ漬けの注意点

非常に効果的なオキシ漬けですが、いくつか注意点もあります。

  • 素材の確認: 本革や、特殊なコーティングが施されている素材には使用できません。必ずグローブについている洗濯表示タグを確認し、「酸素系漂白剤使用可」のマークがあるかチェックしましょう。
  • 色落ちのリスク: 色柄物のグローブは、色落ちする可能性があります。初めて試す際は、必ず袖口の裏側など、目立たない場所で試してから全体を漬けるようにしてください。
  • 肌への影響: 前述の通り、すすぎ残しは肌トラブルの原因になります。敏感肌の方は特に、すすぎは念入りに行ってください。

匂いを予防するために。普段からできる3つの対策

オキシ漬けでリセットした清潔な状態を長持ちさせるために、普段からできる匂い予防策もご紹介します。

  1. 使用後はすぐに乾かす
    ライドが終わって汗で湿ったグローブを、そのままバッグに入れっぱなしにするのは絶対にNG!帰宅したらすぐにバッグから取り出し、風通しの良い場所に干す習慣をつけましょう。
  2. 複数のグローブを使い分ける
    1つのグローブを毎日使うと、完全に乾ききる時間がなく、雑菌が繁殖しやすくなります。できれば2〜3個のグローブを用意し、ローテーションで使うのが理想です。
  3. こまめに手洗いする
    匂いがひどくなる前に、ライドから帰ったら中性洗剤(おしゃれ着用洗剤など)でさっと手洗いするだけでも、匂いの発生をかなり抑えられます。

おすすめの代替品:粉末の酸素系漂白剤

「オキシクリーンが家にない」という場合でも、主成分である「過炭酸ナトリウム」を含む粉末タイプの酸素系漂白剤であれば、同様の効果が期待できます。

ワイドハイター PRO(花王)

日本で最も手に入りやすい酸素系漂白剤の一つです。

シャボン玉石けん 酸素系漂白剤 (シャボン玉石けん)

香料や合成界面活性剤が無添加で、よりシンプルな成分を好む方におすすめです。

各社のプライベートブランド製品

イオンのトップバリュなど、多くのスーパーが自社ブランドで安価な酸素系漂白剤を販売しています。成分表示で「過炭酸ナトリウム」と書かれていることを確認すれば問題ありません。

ナチュラルクリーニング系の代替品

よりマイルドな洗浄力になりますが、軽い汚れや定期的なメンテナンスには以下のものも使えます。

重曹 (じゅうそう)

消臭効果や皮脂汚れを落とす効果があります。お湯に溶かして漬け置きすることで、ある程度の匂いは取れますが、オキシクリーンほどの強力な漂白・殺菌効果はありません。

セスキ炭酸ソーダ

重曹よりもアルカリ性が強く、皮脂やタンパク質の汚れに対してより効果的です。これも漬け置きに使えます。

液体の酸素系漂白剤だとダメなのか?

結論から言うと、液体タイプの酸素系漂白剤は、粉末タイプほどの効果は期待できません。

使えないわけではありませんが、今回の「グローブに染み付いたしつこい匂いを取る」という目的においては、粉末タイプが断然おすすめです。

その理由は、液体と粉末で「成分」と「液性」が異なり、得意なことが違うからです。

液体タイプと粉末タイプの違い

粉末タイプ (オキシクリーンなど)液体タイプ (ワイドハイターなど)
主成分過炭酸ナトリウム過酸化水素
液性弱アルカリ性弱酸性
洗浄力非常に強いマイルド
得意なこと漬け置き洗いで頑固な汚れ・匂いを分解毎日の洗濯にプラスして、汚れや匂いを予防

なぜ粉末の方が強力なのか?

一番のポイントは「化学反応」です。

粉末タイプ(過炭酸ナトリウム)

お湯に溶けると化学反応を起こし、「炭酸ソーダ(アルカリ剤)」と「過酸化水素」に分解されます。この時に大量の酸素の泡が発生し、その力で汚れを浮き上がらせます。

さらに、液性が弱アルカリ性になるため、汗や皮脂といった酸性の汚れを中和して強力に分解してくれるのです。
これが、匂いの元を根本から除去できる理由です。

液体タイプ(過酸化水素)

主成分は過酸化水素水で、液性は弱酸性です。安定した状態でボトルに入っているため、粉末のようなパワフルな化学反応は起きません。

そのため、洗浄力や消臭効果は粉末に比べてかなりマイルドになります。色柄物やデリケートな衣類にも使いやすいというメリットはありますが、染み付いた匂いを落とすパワーは不足しがちです。

結論

ですので、今回のグローブのように「すでに染み付いてしまったしつこい匂いを根本から取りたい」という目的の場合は、必ず粉末タイプの酸素系漂白剤を選んでください。

液体タイプは、普段の洗濯に少し加えて匂いを「予防する」という使い方には向いていますが、「リセットする」ほどの力はありません。

【注意】使ってはいけないもの

塩素系漂白剤 (キッチンハイター、ドメストなど)

  • 絶対に避けてください。
  • 「混ぜるな危険」と表示されているものです。漂白力が強力すぎて、グローブの色が抜けたり、生地の繊維(特にポリウレタンなどの化学繊維)がボロボロになったりする原因になります。

まとめ

ロードバイクのグローブにしみついた、洗っても取れないしつこい匂いは、粉末タイプの酸素系漂白剤を使った「オキシ漬け」で驚くほどスッキリ解消できます。

オキシクリーンが有名ですが、主成分である「過炭酸ナトリウム」を含む市販の粉末酸素系漂白剤(ワイドハイターの粉末タイプなど)でも同様の効果が得られます。
重要なのは、パワフルな洗浄力を持つ弱アルカリ性粉末タイプを選ぶこと。液体タイプは弱酸性で効果がマイルドなため、匂いをリセットする用途には不向きです。

正しい手順で漬け置き洗いを行えば、まるで新品のようにリフレッシュさせることが可能です。

今回ご紹介した方法でグローブの悩みを解決し、これからも清潔なグローブで、快適なサイクルライフを送ってくださいね!

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